干物を焼いて危うく火事に

東上線踏切事故は他人事ではない(2014.1.30)

  昨日の東武東上線の踏切事故は、我が家にも影響がありました。この日は息子が大学の学期末試験。近隣の高校も3年生は期末試験の真っ最中です。

 当然ながら通常の通勤で使っているサラリーマンも多かったはずです。影響は10万人とも聞いています。

 私は6時半に起きて、朝食の用意。ニュースを見たら東上線で踏切事故と画面に表示。また人身事故かと思ったのですが、一応調べてみると、車が電車と衝突とのこと。

 8時過ぎまで様子を見ていましたが、車が電車にめり込んで、東上線は全面ストップ。復旧の見通しが立たず。というわけで、午後から試験だという息子を起こして、埼京線を使うために川越までドライブ。

 ところが東上線が動かないため皆さん同じ事を考えるのか、いつもの道が大渋滞。35分で行ける道を1時間かけてようやく到着。

 その間のニュースで、軽自動車のクリープ現象が事故原因と分かり、運転していた女性は多方面から辛辣な言葉を投げかけられ、いたたまれない思いをしているだろうなとは思いました。

 しかし、聞けば郵便物を出すために、サイドブレーキを充分に引かず、ドライブレンジに入れたまま車を離れたとのことで、これは「同情できないな」とも思えます。

 昨日は自転車による人身事故について書きましたが、ごく当たり前の事を、ちょっと面倒だと思ってないがしろにする生活を続けていると、その内の何件かは本当にこういった大きな事故に発展することがあるということです。

 私自身は心配性なので、数分車を停めるときでも、基本的にはエンジンを切ります。ましてやドライブレンジにギヤを入れたまま車を離れるなんてあり得ません。どうしてもという場合でも、ニュートラルかパーキングだと思います。

 こういった自分の行為が、自分以外の環境にどのような影響を及ぼすのか予測して行動することを、「予測の科学」と呼ぶのかなと思いますが、「予測」という大袈裟な言葉を使わず、「想像力」と言い換えてもいいかもしれません。

 今回の事故は、本当にちょっとした判断ミスが原因だとは思いますが、その影響が大きすぎます。この後賠償金の請求と言うことにもなるのかなと思いますが、車を失い、賠償金を請求され、隣近所からは冷たい視線となると、これは辛いだろうなと思えます。

 それが嫌なら、普段から数分後の危険性を予測するしかありません。予測して避けられそうなものなら、例え面倒でもそれを実行することが大事です。

 こんなことをわざわざ書くのも、私自身への戒めがあるからです。数か月前に一杯飲みながら魚の干物を焼いていたのですが、飲みながら読んでいた本に夢中になって、焼いていたことを忘れてしまいました。

 予測していたわけではありませんが、兼ねて設置してあった室内の火災報知器が煙を感知して鳴り出し、大慌てで消火。あやうく火事になるところでした。

 それ以来、出かけるとき、必ず火の元を再チェックするという習慣が付きました。場合によっては出かけてから、心配になって引き返したことも何回かあります。

 加齢と共に、こういった危険性も増すなと思っています。


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