お金の価値は個人の価値観で変化

同期会の宴会参加費と航空料金(2014.5.20)

  40数年ぶりの同期会ですが、当時の卒業生は270名ぐらい?そのうち集まったのが70名と言うことで、多いのか少ないのかよく分かりませんが、私にはすごく多いなと感じられました。

 連絡がつかなかった方が50名ぐらい。残念ながら亡くなった方が10数名。ちなみに60歳までに亡くなる平均的な人数は8%前後みたいなので、皆さんがんばっているなと言う印象を受けました。

 会場は、都内の某結婚式場で、やたら格調が高い雰囲気です。しかも参加費が、埼玉県の片田舎で生活している私からするとやたら高くて1万円。

 確かに結婚式場ですから会場は豪華絢爛?で放送設備もしっかり整っている印象でしたが、料理のほうは正直言ってお粗末。バイキング形式と言うことでしたが、味はごく普通で量もそれほどでも無い。

 これでどうしてこんな値段になるのかと不思議でしたが、まあステータス代ということでしょうか。実は前日に職場で小グループの歓送迎会があり、こちらの参加費は5000円。

 料理は和風の会席料理もどきですが、まあこんなもんかなと納得できる料理だったので、そのギャップが激しいです。それだけ都内の物価は高いということでしょうか?

 年金暮らしとなって、一ヶ月の収入が年金+非常勤講師+ネットの副収入の3本立てで生活している私にとって、この二日間の15000円の出費は大きいです。

 とはいうものの、40数年ぶりに会うことが出来た友人もいますから、その意味ではお金に変えられない価値もあったのかと思います。
 
 さて私が卒業した高校は都立高校ですが、当時ちょうど大学紛争の嵐が吹き荒れ、その余波が私の高校にも及び、数ヶ月授業が出来ない状態が続きました。

 その間生徒は、基本的に臨時休校みたいなものでしたが、そこで改めて教育とは何か、政治はどうなっているのか、人生とは何か、ということを友人たちと熱く語った記憶があります。そのときの友人との討論?の中から、私は少しずつ気持ちが教職に傾いて入ったような気がします。

 一方、人生とは何かと懐疑的に考えた生徒の一部は、芸術系に走った者も多かったようです。今回改めて職業紹介を全員行いましたが、予想に反して何らかの芸術方面(音楽や絵画、映像等)を専門としている人の割合が多くてびっくりしました。

 また中年期以降海外に移り住んだと言う人はいないようでしたが、高校卒業後しばらくして海外生活を始めた者もいました。この方とは、高校時代いろいろな話をした仲で、今回メールアドレスが分かり、互いに連絡が取れたことが大きな収穫でした。

 ちなみに住んでいるのはフランスのパリ近郊で絵画を専門としています。なんだか気になって、だったらパリで会えないかと、ためしに6月の航空券代を調べてみたら、ANAが直行便を持っていて15万弱で行けることが分かり、なんか急にパリを身近に感じるようになって来ました。

 宴会代の15000円はもったいないなと思いますが、何故か旅行のチケット代15万はそれほどもったいないと思えません。どうも価値観が偏っているようです。


表紙に戻る 退職後の生活 自分の殻を打ち破る