少子高齢化による店舗の無人化

2018.8.16

 気温は下がったものの朝から蒸し暑いです。6時半に起きていつも通りストレッチをこなし朝食。食べながら新聞を熟読。テレビはちょっと見ましたが、天気予報を見て、後はうるさいだけなのですぐにスイッチオフ。

 まあ私自身が偏屈な高齢者に向かっているのかなとも思っていますが、ともかく朝のニュース番組の内容がひどい。つまらないことをさも重大事件のように大げさに取り上げて、根ほり葉ほり、まあゴシップ週刊誌の内容と変わらないなといつも感じてしまいます。

 それでいてコマーシャルの時間が長い。しかも甲高い声で製品名を繰り返し連呼したりするので、確かに製品名は印象に残りますが、それとともにこんなメーカーの製品は絶対買うものかという気にもなります。

 というわけで新聞を読みながら息子の出勤を見送りましたが、今日は気になる記事が一つありました。毎日新聞朝刊ですが、見出しが「上海 進む無人化」という記事です。

 上海で、出稼ぎの減少や少子高齢化が進み、そのため銀行やコンビニで「無人化」が進んでいるという記事です。銀行では入り口を入るとロボットが客を迎えるそうです。

 コンビニでは、これはやがて日本でも導入されるのではと思っているのですが、客がスマホをかざして入店。セルフレジで電子決済だそうで、決済機能だけは日本の一部スーパーでもすでに取り入れられています。

 また日本では一部のホテルで無人化が進んでいるようですが、コンビニで一時期アルバイトをしていた息子の話によれば、ともかくどこのコンビニでも慢性的に人が足りないみたいです。

 その方向で考えていくと、日常生活のあらゆる場面で、人と人が対面する機会と言うのは今後どんどん失われていくんだろうなと思えます。

 私のような人と付き合うことが苦手な人間や、対人恐怖症みたいな疾患を抱えている人にとっては朗報かもしれませんが、先日の「ためしてガッテン」という番組では、人とのコミュニケーションの重要性という話が強調されていました。

 しかし今後スーパーやコンビニに買い物に行っても店員さんがいない、銀行に行っても行員さんがいない、本屋さんやDVDのレンタルショップにも店員さんがいない、さらに医者に行ってもディスプレイで自覚症状を自分でチェックして、機械に言われるままに血圧を測ったり、全身に聴診器をあてがったりする時代がやってくるようにも思えます。

 こうなると未来社会というのは便利さの追求というより、人手を省くことの追求ということになり、人と人が目を見ながら会話をする機会はどんどん失われていくのかもしれません。

 そんな社会は現実にどんどん近付いているようで、最初に影響を受けるのは定年退職をして、仲間とのやり取りを失った高齢者ではないかと思われます。

 さらに昨日書いたように、そういった社会を維持するための最低条件として、誰もが自由にスマホを扱えるという前提が必要になりそうで、スマホ嫌いの私は今後ますます取り残されそうだなという危機感を抱きました。

 まあほとんどSFの世界ですが、小さい頃からSFに慣れ親しんできた私には、30年ぐらい前のSF小説に書かれていたことが今現実にどんどん実現できていますので、あと10年ぐらいでも、生活は今とはかなり違っているのかなという気もします。