車の売却の顛末

 早期退職1年目に節約生活の一環として車を売却することにしました。もともと私用に1800ccが1台、妻用に軽自動車を1台保有していましたが、妻の死後というか入院中から近距離は軽自動車、片道15km以上は1800ccと決めて併用して使っていました。

 しかし妻が亡くなり、軽自動車で病院に行く必要もなくなりました。その後両方併用した方が良いかなと思い使ってきましたが、やはり不経済であることは間違いなく、この9月に車検を向かえるので、売却を決意

 ネットで調べて買取業者3社に見積もりを依頼したところ、その日の内に連絡がありびっくりです。売却予定の軽自動車は新古車で購入し、現在走行距離は45000kmですが、年数は9年経過。事故歴はないものの、数カ所に必然的に出来てしまうような薄い擦り傷があります。 しかしエンジンやエアコン、その他不調なところはまったくありません。

 そのことまで考慮して、最初は自動車整備の会社に金を出して引き取ってもらうしかないかなと思っていたのですが、試しに査定を依頼してみました。オークション等に出す方法もあったかなと思っていますが、車の知識があまりないため、専門業者に依頼。

 パソコンで査定依頼をクリックして、30分以内に2つの業者から連絡がありました。残りの1社も、その日の内に連絡があり、あまりの速さに驚かされました。

 3社とも翌日に時間をずらして査定をしてもらうことにしました。私の感覚ですが、普通に使える車ですが、10年近い前の車を好きこのんで買う人がいるのだろうか?という疑問を持っていました。

 そして買う人がいなければ、査定額は限りなく0に近いだろうから、ともかくいくらかでもいいから値が付けばいいかなと思っていました。

 で、1社目の方が来ました。車の周りを見て、車検証を確かめ、エンジンやエアコンの掛かり具合等をチェック。それらが終わると、こちらに来ておもむろに「希望価格はいくらですか?」と聞いてきます。

 正直「えっ!」と思いました。なぜって、プロの目で査定して価格をはじき出すのが仕事であり、こちらの希望額を聞いてもしょうがないのではと思ったからです。まあでも業者としても、ある程度の目安の価格がほしかったのかもしれません。

 しかし車の売却費用なんて高ければ高いほど良いに決まっています。ただこちらの気持ちとしては、かなりの年数が経っている中古だから高額ではないだろうな、という気持ちがあります。

 とはいうものの、「それじゃ1万円で」と相場を知らない素人が希望価格を言えば、プロとしてはそれが自社の査定価格範囲内であれば、1万+αという価格を提示することによって印象が良くなります。

 という駆け引きがある、ということに最初は気がつかず、単に「よく分からないから査定を依頼した」という風に説明しました。

 すると最初の業者は、「車の価格というのはオークションの価格でだいたい決まっているので、他の業者が来ても査定額はだいたい同じになります。だから今ここで提示した額で即決していただけるなら、常の査定額+αで取引をします」といいます。

 「なるほど即決で+αなら良いかな」と、心が動きます。しかし査定を頼んでおいて、他の業者に「もうすでに決まりました」では、査定依頼の仁義に反するような気がして、「基本の額を提示してもらって、+αもあり得るという条件のもとで、他の業者も査定額も参考にしたい」と伝え、1社目の査定額を教えてもらいました。


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