日々の意識改革が大きな変化を産みます

日々節約してハワイに行く(2012.6.6)

 私はハワイが大好きで、これまで20回近く行っています。現役時代は、この費用を捻出するために、以下のように考えていました。

 先ず税金等を差し引いた実収入があります。そこから住宅ローンを差し引きます。さらに住宅ローンを繰り上げ返済するための預金を差し引きます。

 残った金額が生活費になるわけですが、当然生活費以外の車の維持費や保険料もここから出費します。そうやって必要な経費をすべて除いた金額が、実質の生活費になります。

 これが仮に月25万+ボーナス50万だったとします。そこでこう考えていました。この生活費で、すべての出費を1割削減できれば、月2万5千円が浮くはずだ。つまり年間なら30万円確保できる。

 さらにボーナスの残金50万から30万を旅行費用と考えれば、資金は60万になり、これでハワイに行ける、というような考え方です。

 もちろん個々の家庭で収入は異なるでしょうし、また子供の人数や教育費の額も変わってきますから、こんな簡単な計算が成り立つわけはないのですが、基本的には現状の生活費を1割削減して、余りを産み出してそれでハワイに行く、ということを念頭に置いて1年間生活していました。

 そこまでいけば、あとは具体的な方策になりますが、例えばスーパーに行ったとき、普段2000円ぐらい買う食材を1800円で押さえるとか、もっと細かいことを言うと、150円で買っていた豆腐を130円のものにするとか、100g400円の牛肉を、100g350円のものにする、と言うように発想を変えていきました。

 食べるものだけでなく、衣料品もそうです。例えば3年着ていた衣服を、もう3ヶ月だけ多く着るとか、5000円で買っていた靴を4500円にするとかです。

 新聞の購読費用も我が家は朝刊だけにしました。本は図書館を多く利用することで、書籍代が減りました。光熱費も、エアコンやファンヒーターの温度設定を変えたり、洗濯機の使用をマニュアル設定にして、利用時間と利用水量を減らしました。

 朝顔を洗うとき蛇口から水を出しっぱなしにしないとかでも、水の使用量は変わります。シャワーの使用時間も同様です。

 要するに購入金額を1割下げたり、使用期間を1割延ばしたり、逆に電気等は使用時間を1割減らしたりすることによって、全体の経費の1割削減を目指すという考え方です。

 それによって生活自体が苦しくなるのでは意味がありませんが、ハワイ旅行という一つの目標に向かって、無駄を省く、ということです。(同じ事を国家予算でもやってもらいたいなと思いますが)

 そんなことを、40代半ばから強く意識した結果、住宅ローンを繰り上げ返済することが出来、さらに貯蓄もわずかずつ増え、余った費用で毎年ハワイに行くということを、ここ15年以上繰り返しています。

 さらにその後早期退職という突然のアクシデントに見舞われましたが、それほど経済面で苦労せずに現在の生活に至っています。

 無駄を省くことを日頃から意識していると、いつかそれが生活習慣の中で当たり前の行動になってきます。そうなったら、あとは淡々と実行するだけで、生活がずいぶん変わります。  


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