みみっちくても気にしない

本当に必要なものだけにお金をかける(2016.8.18)

 記念すべきかどうかは分かりませんが、細々と心境を書いてきたこのブログも目出度く2000回となりました。1年に350回書いたとしても5年半ぐらいかかる計算で、実際には6年半ぐらいかかっていると思います。

 継続すると何かいいことがあるのではという思いと、自分自身の考えをまとめるため、そして将来場合によっては息子が読んだとき、何らかの参考になるのではと思っています。

 というのも、以前も書いていますが私は大学時代に父親を亡くしていますので、父親が何を考えて生活していたかという事がよく分かりません。

 父親の人生観というものを知りたかったなと今でも思っていますが、振り返ってみれば父親が亡くなった年齢より私はすでに12歳年上になっています。

 亡くなる直前の元気だった時の父親の姿は、当然ですが親として記憶に残っていますが、それが自分より12歳も年下の姿だと考えると、なんとも奇妙です。

 というわけで、本来なら2000回にあたって何か格好良いことを書きたいところですが、いつもの通り名案は浮かびません。今日は先ほど我が家の近くにあるショッピングモールまで車で出かけてきました。

 この手のモールを歩いていると、何も買わなくてもなんとなく買い物を楽しんでいるような雰囲気に浸れます。業績が傾きかけたユニクロを見ましたが、再度低価格路線の品物も販売し始めたようで、「これなら買っても良いかも」と思うものもいくつかありました。

 しかし昨日同様、「今さら買って、古いものをどうするんだ」という事が頭をよぎります。古いものに穴が開いたり、汚れてしまったり、明らかに時代遅れとなっていたら、まあ買い替えてもいいのではと思いますが、もともと地味系のシンプルなものを選ぶ傾向にあるので、時代遅れというのもあまり気になりません。

 実はウォーキングシューズというか、単なるスニーカーというか、要するにウォーキングに使っている運動靴がだいぶ汚れてきて、底もすり減り、海外旅行に行って履いているとちょっと情けないなという気がしてきました。

 古いものは自宅周辺で活用し、旅行用にもう少し格好良いものをなんてことを少し考えていました。しかしゼビオとかABCマートと言った店も見てきましたが、実に多彩な商品があり、値段も3000円程度から上は数万円まで。

 単に履いて歩くだけなのに、何ゆえにこんなに価格差があるのか。ネットで調べると、専門家の人たちが様々な視点から選び方を解説し、さらに素人の方でも非常に詳しい方がいて、やはり勘所を解説してくれたりしています。

 しかしそういった説明を読んでも、イメージが全然湧きません。特に専門家の方が推薦するのは数万円もするものが多かったりして、「そりゃ高ければそれなりにいいだろうけど・・・・」という感想しか出てきません。

 結局実際に履いてみて歩いてみるのが一番のようですが、その前に気になるのがやはり価格。そもそも日用品を買うにあたっても1000円を越えるものは、さんざん悩んで買うことが習慣になっています。このあいだは1000円程度のフライパンを買うのに三か月ぐらい悩んでいました。

 たかが靴とはいえ、やはり高いものは見栄えがよく、高級感があり、様々な機能が備わっているのだと思いますが、家の周りを5000歩程度歩くのに、本当に数万もする靴が必要かと考えると、だったら8000円ぐらい、いやいやまだ高い。

 5000円出せばそこそこのものが買えるのでは、と悩み、さらに実際に見にいって2980円という価格を目にすると、「なんだこれで充分じゃないか」というようにも思えるという、なんとも情けない消費者です。

 2000回で格好良い話を書きたかったのですが、結局みみっちい話になってしまいました。しかし成人して以来、だいたい一貫してこういった習慣で物を買ってきたので、それなりに貯金もでき、ある程度の悠々自適な生活が実現できたとも思えます。

 もちろん結果論ですから、高級品を身に付けて成功している方もいると思います。ただ一般庶民の生活レベルを考えると、本当に必要な物、若しくは自分にとってこれだけはと思えるもの以外は、言い方は悪いですがみみっちくて良いのではと思います。


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