知らないうちに負担増

国民健康保険税納税通知書が来ました(2014.7.15)
 
 国会で集団的自衛権の論議が始まりました。私は新聞で読んだだけですが、なんとなく次から次へと拡大解釈されていくような気がします。

 日本に深刻、重大な被害が及ぶという語句を寄りどころにして、政府は歯止めがかかっていると言いますが、深刻であるとか、重大な被害が及びそうだと判断するのは政府ですから、その政府によほどの信頼が置けないと、「わかりました」とは納得できないような気がします。

 現状を見ると、定数是正問題は先送りし、少子高齢化対策も口先だけ、国家予算は借金だらけ、年金原資はどんどん減少、というそれこそ日本全体に深刻、重大な被害が及ぶと思われる政策の進展がほとんど見えない状況では、「信頼できそうだ」とはとても思えません。

 一方、万が一周辺国から突如侵略を受けたら日本はどうするんだ?と正面切って問われれば、現状では「困ったな」と言うしかないわけで、何らかの防衛をする必要はありそうな気もします。

 しかしその防衛を担っているのが自衛隊なのかなという気もしますので、だとしたらいまさら集団的自衛権云々よりもっと他にやることがあるようにも思えます。

 平和ボケと揶揄されてしまいそうですが、「平和ボケ」は別に悪いことではないと思います。しかし言葉の解釈は個人個人の主観で異なりますので、この話題をこういったお気楽ブログで取り上げるのは難しいです。

 話し変わって先日市役所より「国民健康保険税納税通知書」なるものが送られてきました。年間で支払う税金や保険料の中では最も大きな金額に相当するものですが、昨年は非常勤講師の収入が少なかったため、税額は大きく減少し、10数万となりました。

 ということは、今後は非常勤講師の仕事もしなくなると思うので、この金額が納税の目安になるかなと思えます。もし息子が大学を卒業して扶養家族から外れれば、さらに減少するはずで、10万前後になるかなと思っています。

 さらに今年からこれまで加入していた月6千円程度の任意の医療保険をやめてしまいましたから、これによって年間の家計費以外の支出が15万程度減りました

 それはそれとして、納税通知書の中身を見てみると、三つの項目に分かれています。一つが「医療保険課税分」と呼ばれているもので、これが全体の金額の約72%を占めています。本来の保険料だと思います。

 次が「後期高齢者支援金課税分」。たぶん私の母親のような後期高齢者に対しての社会保障制度を充実させるためのお金だと思いますが、これが約17%。ずいぶん大きな割合だなと感じますが、今後私も含めて後期高齢者が増加したら、この部分も現役世代の負担が大きくなるのかもしれません。

 そして「介護納付金課税分」というのが約14%。介護関係の社会保障に関する費用かなと思いますが、これも大きい。特に後者の二つは自分はまだまったく利用していないのに払わざるを得ないお金です。

 社会保障充実のためと言う事ですし、法律で決まっていることですからいまさら文句を言うつもりはありませんが、知らず知らずのうちに負担が増えているという現状には間違いなさそうです。


表紙に戻る 税金・保険 所費増税より厳しい