繰上受給で年1.1%の
投資効果を上げられれば

今後円安に振れるという確証が得られれば(2014.10.28)

 昨晩ヤフーニュースを見ていたら、突然羽田空港の入国者の中で西アフリカに滞在履歴があり、ヨーロッパを回って帰国した方が発熱という記事が飛び込んできてびっくり。

 そのときの報道では、検査結果が分かるのは今日の未明ということだったので、当たり前ですが埼玉県に住んでいる私が悩むこともないだろうと考え就寝。

 しかし今日は朝6時過ぎに起きて、すぐにテレビのニュースを見ると結果は陰性とのことで、本当にほっとしました。ご本人も、同じ飛行機に乗り合わせた方も、そして当時羽田空港内を移動していた方も安心したのではないでしょうか。
 

 ということで、とりあえず一安心。しかし地球温暖化による気候変動、地震や火山といった突然の災害、エボラ出血熱のような病気、そして政治資金問題に端を発した政治の停滞、さらに少子高齢化、消費増税による景気低迷、年金減額、各種の社会保障費削減、医療負担増額、となんだか分かりませんが「こりゃダメだ」と思うようなニュースが増えています。

 前にも書きましたが、安倍政権は株価が上がることが、経済回復の指標になると考え、年金資金の一部をさらに株につぎ込むようなことを言っています。

 そうなれば確かに一時的に株価は上昇するとは思いますが、実体経済にはなんら変化はなく、一時的な株価上昇で利益を得られる人も限られているように思います。

 ということは、年金資金の一部を株価で運用することは、要するに我々が納めた年金原資の一部が、株式投資を行っている一部の人たちの懐に入る可能性があるということで、これも釈然としません。

 しかし何よりも怖いのは、そういった資金をつぎ込んでも株価が反応しないばかりか、少子高齢化によってじりじりと経済が落ち込んでいった場合、そのつぎ込んだ資金は結局消えてしまうのではないかということです。

 そうなれば当然年金原資も減少しますが、景気が低迷しているのでと言い訳をして責任は誰も取らず、またしても「国民すべてが必死に働かないと日本経済は持ちこたえれません」というキャンペーンのもとに、年金受給額を減らし、受給時期を繰り下げるということになりそうです。

 さらに長期的にみれば、そういった経済の弱さが少しずつ明るみに出て行くことによって、為替は徐々に円安に振れていきそうです。だとすると、そのまえに資産の一部を外貨にして保有するという選択肢は重要な意味を持つような気もします。

 先日、年金減額毎年1.1%が継続的に行われたとき、繰上げ受給は損か得かという記事も書きました。結果的に数字の上では損をするという結論になっていま。

 しかし、もし繰上げ受給を行って得た月々数万円の資金をうまく運用して年1.1%増やすことが出来れば、減額される影響は相殺されることに最近気がつきました。、

 もちろん運用がへたくそで、さらに資金を減らしてしまう可能性もあるわけですが、長期的に見て円安になるということが確信できれば、外貨預金や外貨MMF、外国債券、FXといったものの運用を考えてみてもいいのではと思うようになっています。
  
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