市の広報の利用

老後の社会との接点(2013.2.2)

 埼玉県での駆け込み退職のニュースが、2月に入りようやく沈静化しつつあります。もし私が仕事を続けていれば、ちょうどこの時期に退職することになっていましたから思いは複雑です。

 自分だったらどうしただろうか?3年前の早期退職決断時期を振り返ってみると、もし仕事を続けていれば、仕事の忙しさ、責任感による重圧に加えて、父子家庭で家事をこなしながらの生活がその後も続いたでしょうから、昨年の12月頃には心身共にヘトヘトになっていたと思います。

 早期退職時の心身の状態を振り返れば、もしかしたらそれ以前に病気休職等もあり得たかなとも思っています。

 そんな状態でいるときに、県が突然「1月に退職すればこれこれの退職金が支給され、3月の正規に退職すればそれより100万円以上退職金が減ります」と言い出すことになったわけですから、個人的には自分の健康状態を最優先して、この1月にやめて新聞紙上を賑わす数が1名増えていただろうなと思います。

 ヘトヘトになって、半分うつ状態に陥りながら2月3月と業務をこなし、4月になって蓋を開けたら、2月3月分の給料を加算しても、それ以上に退職金が減っていた、と言う奇妙な制度ですから、まともな人が考える制度ではないなというのは一目瞭然だと思います。

 それはそれとして、先日も書きましたが、では退職後に何をするのか?というのが大きな問題です。私の場合はこの4月から何をしようかと、ちょっとばかり期待している部分もあります。

 先日市の広報が配布されました。余りよく見ない人も多いかもしれませんが、退職後はこういった広報の記事は凄く大きな情報源です。

 私は広報で、「ひとり親支援金」等が支給されていることを知り、また国民健康保険制度や国民年金の支払いについての基本的な知識を得ることが出来ました。

 今回の広報の内容で一番大きい記事は「確定申告」関係ですね。申告をする必要があるかどうかのフローチャートは分かりやすいと思います。もちろん私は申告が必要となっています。

 その次に「交通指導員募集」というのがあります。朝夕の登下校時に交通整理をする係ですが、仕事の時間帯は7:20〜8:20の1時間ぐらい。これは私はボランティアだと思っていたのですが、1回に付き通常の時給程度の報酬があるみたいです。

 私の専門に関連する仕事としては、「相談員」「英語活動支援」「読書活動支援」「学校支援」なんてのがあり、どれも希望する事が出来ます。もちろん面接等の選考がありますので、採用されない可能性もあります。

 また地域で行われる公開講座等への出席も出来そうです。これはまだよく調べていませんが、最近は大学でも一般の人を対象にいろいろなセミナーを行っていますから、勉強したいと思えば、可能性は広がりそうです。

 その他、市のホームページを見ると各種のボランティアの募集もあります。これまで調べたところでは図書館の業務補助、児童向けプラネタリウムの説明補助(良さそうだなと思っています)、環境関連施設でのイベント補助等もあります。

 他にも近隣の大学で業務の手伝いをするというような仕事もあるみたいで、収入にこだわらずに、いわゆる生きがいや社会貢献、社会との接点を維持するという観点から考えると、いろいろな方法があります。

 最終的にはこういった活動も本人が積極的に調べ、やる気があるかどうかにかかっているのだと思いますが、少なくとも家で時間を持てあますことにはならないとおもっています。 


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