老後の費用より生活観が大事?

老後の豊かな生活とはどんな生活?(2015.9.18)

 昨晩の採決の様子を見て、「みっともない」と感じた人も多いのではないでしょうか。議題に対する賛否は別にして、採決方法について、もう少し工夫があるといいような気がします。

 今やデジタルの時代ですから、ボタンもしくはマウスをクリックすれば集計なんかあっというまに出来ます。だとすると問題は、議論が終結したかどうかということにつきるような気もしています。

 しかし最後は数の多いほうが勝つと言うのは、ある意味議会の論理ですから、野党は選挙で勝つしかありません。その意味では来年夏の参院選で野党が勝つことができたとき、どういった方向性を出すのかが気になります。一方国民は自分自身の意見をしっかり持って、きちんと投票に行くということが原点であるような気もします。

 さて政治の話題ばかりで疲れてしまい、このブログの基本方針であるお気楽生活というテーマからだいぶ離れてしまったような気もします。

 私の1日は、相変わらず午前中はブログ書きやパートの仕事。昼前後に買い物をして、午後は家庭菜園やウォーキング。場合によってはフルートの練習。

 このフルートも、少し真面目にやろうかなと思い、明日は近所のフルートの先生を尋ねて、体験レッスンの予定。果たしてどうなるか。すでに緊張気味です。

 また息子の大学の日程と私の仕事の日程を睨んで、多少長期の休みが取れれば、すぐに旅行に出かけるという、それこそ自由気ままな年金生活を楽しんでいます。

 振り返ってみると8年半前の突然の妻の病気。2年間の闘病生活を経ての死別。さらにその1年後一時は家計の破綻も考えつつ、体調不良で早期退職

 そういったことが可能になった理由は、フルタイム勤務時代に、自分の体調への不信感があり、早期退職もありえるかもと先を考えて節約をして、住宅ローンを繰り上げ返済しつつ一定の貯金を確保。さらに退職金の一部を息子の学費にあて、残りは私の老後費用というように考えて地道に取り組んできたことにあると思っています。

 早期退職後の数年間は生活も落ち着かず、いろいろと気苦労もありましたが、なんとか無事に60歳に達し、年金生活も2年半が過ぎ、最近は健康寿命の70歳を意識して、それまでに何が出来るのかということを考えるようになっています。

 その意味では、いわゆる老後雑誌がよく扱っているテーマ「豊かな老後生活」というのは、一体どういうものなんだろうかということも改めて気になってきました。

 特にこの手の雑誌に書かれている、「豊かな老後生活に必要な資金は月何十万円」という記述が気になってしょうがないです。簡単に言えば、そんなに多額のお金が必要なのか?という疑問です。

 普通のサラリーマンでは実現できないような老後の収入を提示することによって、そのためには資産作りが欠かせないという論理が展開され、投資信託等の購入が進められています。

 しかしどうも胡散臭い。とはいうものの「老後の費用はいくらかかる?」と心配している人は多いように思います。しかし、ではその人たちが家計の支出をきちんと管理しているかと言うとそうでもなさそう。

 うまくまとまりませんが、「豊かな老後」という言葉に振り回されて、「豊かな」の中身が抜け落ちている若しくは、何が豊かなのか分からないままに老後を迎えてしまう人が多いようにも感じています。


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