やりたいことをやって満足する

自分と他人を比較するだけでは充実感は得ら得ません(2016.6.8)

 昨日市役所から市民税・県民税の徴収についての案内が送られてきました。舛添都知事の問題があるだけに(私は埼玉県民ですが)、多額だったら不愉快だなと思いつつ開封すると、請求額は5000円に満たない額でほっと一息です。

 この市民税・県民税は前年の所得によって金額が変わりますので、私の場合も早期退職以来、毎年のように金額が変更になっています。

 最も多かった年は、当然ですがフルタイムから早期退職をした翌年で、ろくに働いていないのに前年度の収入で税額が計算されますので、かなりの額だったことを覚えています。

 これはサラリーマン時代なら毎月の給料から、税額が天引きされているのですが、退職すると1年分が一度に請求されますので、退職翌年はきついということになります。

 退職2年目からの税額ですが、私の場合は一番多い時で6万弱でした。今回は5000円に満たないので、それだけ収入が減ったということになり、ある意味複雑な気持ちもあります。

 さらにこの後国民健康保険に関する請求が来るのですが、これが一番負担です。大学生の息子と二人の生活ですが、多い時で20数万、少ない時でも10数万あります。

 年収が150万〜250万前後だと思うので、この金額は収入の1割に相当するわけで、税金以上に厳しいなと感じます。逆に言えばそれだけ多くの医療費が必要になっているという事だとは思っています。

 というわけで、これ以外に固定資産税や自動車税、車検費用等があり、何もしていなくてもこういったお金が年間少ないときでトータル25万から50万近くかかります。特に健康保険の費用と車の維持費が大きいなと感じます。

 要するに生活していくだけの費用の他に、収入から勝手にどんどん引かれるお金があり、これらは低所得者ほど負担感が大きいという事だと思います。

 しかしだからと言って、更に積極的にフルタイムで稼ぎたいとは今はあまり思っていません。何回も自分なりの将来計画のシミュレーションを繰り返して、これなら家計は破綻しないという裏付けがあるからだと思っていますが、他人と比べてその生活をうらやむという気持ちが少ないせいかなとも思っています。

 上を見ればキリがないし、下を見ればまたキリがないという事は、バンコク旅行で路上生活をしている人を見たり、ハワイでホームレスになってしまった人たちを見て実感しています。

 ちょっと気になったので、ネットで「他人と自分を比べることが好きな人の特徴」というのを調べてみると、やはり他人のことが気になる人ほど、自分の評価が低くなる傾向が強いようです。

 つまり自分で自分の素晴らしさを評価せずに、他人の価値基準で自分を評価するために、常に理想像ばかりが目につき、それに比べて自分は・・・・という事になるのかなと思います。

 あまりに自分の素晴らしさだけを意識すると、今度は独りよがりになって、自分の価値判断はすべて正しいという、どこかの知事さんのような傲慢な態度が見えてきてしまいますが、そうでなければ他人とは比較せず、自分が出来る範囲でやりたいことをやって満足するというのが一番充実した生活になるような気がします。


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