家計簿で将来をシミュレーション

家計簿を使って負担増を早期に把握(2013.1.17)

 前ページの年間支出額ですが、合計額の欄を単純に足し算すると4956万になります。自分で計算してみて、さすがに大きな数字に少しびっくりしました。

 しかもこのシミュレーションでは81歳以降は計算していません。幸か不幸か90歳まで長生きした場合、頭さえしっかり動いていれば周りからは長寿を祝ってもらえますが、そうでない場合はあまり考えたくありません。

 ただ10年間生き続けた場合、この合計額は170×10=1700万円増えて、総合計額は約6656万というとんでもなく大きな数字になります。

 こりゃ大変だなと思うわけですが、よく考えると、就職して30〜40年間働き、退職後はさらに30年あるというのが現実の長寿社会を作っているわけですから当たり前なのかもしれません。

 で、この30年間の老後の費用をどうやって捻出するかということですが、今度は年金の収入を考えると、老齢年金は現在満額が80万ぐらいですから、80×25=2000万。残りは4656万。(私はそんなにもらえませんが)

 私の場合はこれに共済年金、サラリーマンの方は厚生年金が出るわけですが、仮にこの額を月10万とします。(単身世帯で少なめに見積もっています)そうすると30年間の支給総額は10×12×30=3600万となります。

 従って残りは4656−3600=1000万。この額が用意できない場合は60〜70歳ぐらいまでの生活設計を見直して、私の場合は旅行等に行かず家の中でじっと生活すると言うことになります。

 それが嫌なら、60歳以降も5年間ぐらいは年間100万ぐらいの収入を得る方法を考えれば、5年で500万になりますから、残りは500万。つまり貯金または自己年金が500万あれば、90歳で無事寿命を全うでき、資産はゼロとなります。

 ただし、このシミュレーションには子どもの教育費(私の場合は大学費用600万ぐらい)と家のリフォーム費200万ぐらい、車の買い換え費100万〜200万ぐらい、そしてまったく予想できない私自身の医療費が含まれていません。

 これらの合計を1000万と仮に見積もると、60歳時点で必要な金額は1500万となります。

 もしこれよりも多ければ、ほんの少し贅沢な生活が出来るか、子どもに資産を残せるかと言うことになります。我が家の場合は、自宅がありますので、残す物は最低限これを死守すればいいかなと開き直っています。

 一方1500万より少なければ、旅行を諦めるか、更に節約を断行するか、ないしは違った収入の道を確保するか、という選択になりますが、私の場合は最後の違った収入を何とか確保しようと努力しています。

 それにしても、自民党政権に戻ってから、物価は上がるぞ、と脅かされ、消費税もあげるけど軽減税率は出来るだけ避けたいという意向が透けて見え、公共料金や保険料がジワジワ上がり、車の自賠責保険も上がると言われています。

 一方で住宅ローン控除や相続税の軽減が囁かれ、飴とムチを使い分けられているようにも思えますが、結果的に中低所得者層の負担は増加するように思えます。

 従って、上記のようにいくらシミュレーションをしても、この先そんな簡単にその通りに進んでいきそうにないなと思えます。結局その時その時の負担をなるべく正確に把握して、シミュレーションを繰り返すしかないわけですが、その基礎となるのはやはり家計簿だなと言う意識を強くしています。


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