90歳までの家計をシミュレーション

2019.6.27

  ネットのニュースで毎日のように話題になっている老後2千万円問題。どうやら足りない分は自助努力で投資をしろというのが本音のように思えます。

 まあゆうちょ銀行の預入限度額増加なんてのも、投資がどうしてもいやな人が預ける金額を投資に回そうということではないかと私は思っています。

 ただ議論の対象となっているのは、よくよくいろいろなニュース記事を読んでいると、今現在働いている人へのメッセージが多いわけで、既に年金暮らしに突入している人はどうすればいいんだ?という視点はあまりないような気もします。

 というわけで、6年前ぐらいに作った退職後の家計費シミュレーションを久しぶりに見てみました。ちなみにシミュレーション自体は55歳ぐらいから作っていて、57歳の早期退職年齢が近づくにつれバージョンアップ。

 最終的に、「まあこんなもんだろう」と思ってハードディスクに保管していたファイルで、最終作成年月は2013年。6年前です。で、この時作ったシミュレーションで、現在66歳時点の総資産額と、今現在の総資産額を比較してみました。

 するとシミュレーションの額より、今の資産総額のほうが数百万多くなっていることが確認できました。つまり予想していたより資産の減少が少なかったということなのですが、そこでその原因を思いつくままに考察。

・ シミュレーションをしていたことにより、結果が分かっていたのでその数値からさらに節約を意識して家計費支出を圧縮
・ 年金収入は当初の予想通りで、額はほとんど変化していませんが、ネットからの収入が僅かですがあったこと
・ 外壁塗装や屋根の修繕費用が予想より数十万少なかったこと
・ 100円玉貯金や500円玉貯金を日ごろからしていて、これが年間で10万前後になること
・ クレジットカードのショッピングポイントを活用して、海外旅行のチケットを買ったりしたこと
・ この間購入した車の購入費用を、中古車にして当面の価格を下げたこと
・ 株式投資や積み立て投資信託で利益を得られたこと

なんてことが考えられるなと思っていますが、まあ日常的に感じるのは、常に節約を意識して、自炊に努め、カフェやコンビニはほとんど利用しないということが良かったのではと思っています。

 また旅行時以外、自販機で飲み物を買うことも皆無。どうしても必要ならスーパーで購入という姿勢を貫いています。さらにエアコンや暖房器具の温度設定を見直したり、洗濯機の稼働時間や必要水量を見直したりということもやりました。

 ただ問題は今後ですね。年金の表面上の額は少しずつ減らされ、なおかつ物価が上がっていくと、遠からず厳しい日々が近づくような気もします。

 というわけで、今年2019年現在から、まああり得ないと思いますが、分かっている数値で90歳になるまでのシミュレーションを作ってみました。

 ただこのシミュレーションで唯一不安なのは息子の動向が読めないこと。結婚して家を出るということになると、数値が大きく変化しそう。

 とはいえ75歳を過ぎてからも今のように数か月おきに海外に出かけるという生活もあり得ない気がするので、そうなると物価高による年金目減り分は海外旅行の自粛という選択で乗り越えられそうだなという気もします。

 要するに自分の家計費の将来を今わかっている数値でシミュレーションできれば、それによって生活態度を改めて、新たな問題に対処できるので、「2000万円問題は、まあ勝手に騒いでいればいいさ」という心境です。

 



資産の減少が予想より少なかった理由


生活設計3


トップページへ