投票行動で若者の意志を示して欲しい

若い人たちの投票率アップを期待(2012.12.14)

 投票日まであと2日。各党、各候補者は、当たり前ですが「我こそ一番。私に任せてくれればすべてがうまくいく」というようなニュアンスで声を張り上げていますが、いっぽうで自民党圧勝なんていう報道もあって、「選挙前から趨勢が決まっているなら、面倒だから日曜日は遊びに出かけるか」なんて思う人もいるように思います。

 それはそれとして、以前毎日新聞の「えらぽーと」が投票先を決める際の参考になると書きましたが、ネット上では他にもいろいろな似たようなサイトがありますね。

 読売新聞では「ボートマッチ」というサイトを開設しています。早速やってみました。質問は25問。たくさんの人がこれを使うことで、逆に新聞社側は投票行動を事前に予測できてしまうと言う弊害?もありそうですが、自分の傾向を知るためには役に立ちます。

 25問の質問の中には、選挙ではあまり話題になっていない問題もいくつかありましたし、これは分からないとか、条件付きで賛成、反対と答えざるを得ないような質問もありましたが、すべて解答をして、とりあえず終え結果を見てみると、これは普段私がイメージしている支持できそうな政党の名前が上位に入り、「意外に使えるな」というのが最初の印象です。

 ただし「えらぽーと」もそうですが、これは今現在各党が示しているマニフェストや公約と自分の考えがどのくらい一致するかを示しているだけで、いくら一致してもその党に実行力がなければ、自分が思い描く政策は実行されないというジレンマもあります。

 ましてや公約やマニフェストが、実際に政権をとったらちっとも実行されず、むしろ書かれていないことが実行された、というような民主党の実例を考えると、「たしかに考えが一致する政党は見つかったけど、それで本当にちゃんとやってくれるのかい?」という不信感がつきまとうのも事実です。

 その意味では、民主党は政治に対する信頼感を失わせた政党として語り継がれることにもなりそうです。実際「民主党はもうこりごりだ」と思う人が、大挙して自民党に投票しようとしているのか、自民圧勝という予想があちこちで聞こえます。

 しかし政権が民主党に交代するとき、我々は何を思っていたのかをもう一度振り返ってみないといけません。あの時、日本中の大多数の人が「自民党はもうこりごりだ」と思って民主党に投票したのだと思います。

 と言うことは、民主党はこりごりだ、自民党もこりごりだ、しかしその他の政党に政権を任せても、多数にはならないだろうから、またしても国会は混迷する、ということが見えてきますから、結局「どうでもいいや」という気持ちになってしまう人も多いと思います。

 しかし「どうでもいいや」と投票行動を放棄した瞬間に、その後の自分に降りかかる税金や社会保障制度については、一切異論を挟めず、「黙々と国が決めたことに従う」という選択をしたことになります。

 つまり消費税が20%になろうが、年金が減額されようが文句は言えないということなります。私のようなこれから老後を迎える人間は、これまでの蓄えでそうゆう社会になっても乗り越えられるかもしれませんが、これからの若い人たちや子ども達の世代にそういった負担が降りかかったのではたまらないだろうなと思えます。

 その意味では、20代、30代の方達の投票率がぐ〜んとアップすることを期待したいと思っています。 

表紙に戻る 選挙関連 衆議院議員選挙投票日