ODAの金額は妥当なのか?(2014.1.13)
ものすごい勢いで安倍首相が世界各国を回っているように見えます。ちょっと前は東南アジアだったかと思っていたら、昨日はアフリカのモザンビークだそうです。そんなにあちこち回って体力は大丈夫なのか?と心配になるぐらいです。
それはそれとして、行った先でよく耳にするのが「ODA」という言葉。良く耳にしますが、正直なところ、政治経済に疎い私には、その実態はよく分かりません。
というわけで、調べてみると「Official Development Assiutance」という言葉の略で、訳は「政府開発援助」。外務省のページの説明に寄れば
「政府または政府の実施機関によって開発途上国または国際機関に供与されるもので、開発途上国の経済・社会の発展や福祉の向上に役立つために行う資金・技術提供による協力のこと」
と書かれています。
まあ要するに、日本は経済的、科学的に発展した国であるから、その余力を現在発展中の国に役立ててもらおうという趣旨だと思われます。
しかし上に「余力」と書きましたが、借金を重ねる国家財政の中で、金銭的にそんなに余裕があるのかなと言う疑問を常々感じていました。
そこであらためてODA予算の推移というのを外務省のページで見てみると、見事な山形になっていて、ピークは1997年。金額は1兆1687億円。
ちょうどバブルが崩壊して、日本が不況に突入した数年後に遅ればせながら最高値となり、その後はひたすら減少。2013年はピーク時の半分以下、5573億円となっています。
ということは、日本全体の予算のおよそ0.5%。税収から見ると1%。従って、我々が納入している税金の1%は世界の国で利用されているということでしょうか?
今日のテーマは別にそのことを問題にしているわけではありません。訪問先で安倍総理がODAでなんとか億円援助すると約束した、なんていう報道が出るので、あのお金はどこから出ているんだろうと気になっただけです。
当たり前ですが、国家の予算の基礎はすべて我々の税金ですから、ODA予算も国民が税金として支払ったものの一部です。
ところが政府の懐に入った瞬間、なんだか安倍首相が多額のお小遣いをもらって、あちこちの国でサンタクロースのようにそのお金を振りまいている、というイメージに見えるのは何故でしょう?
私自身がODAの使途、と言うことに関心が無かったせいもあると思いますが、ODAによって、どんな効果が上がっているのかということがはっきりしないせいかなとも思えます。
年金生活に入って新聞を読む時間が長くなったら、結構様々なことに疑問を感じるものだなあと今更ながらに反省です。