安倍政権は内弁慶?

ギリシャはノー、為替は円高、株は下落、安倍政権不支持増加(2015.7.6)

 サッカーはすでに始まっているようですが、開始直後の緊張でしょうか?まさかの1対4。試合内容は見ていませんが、これまで堅実な守備だっただけにびっくりです。

 一方ギリシャはノーを選択。変化を好まないのではと私は思っていたのですが、どうやら「もうこれ以上の負担は耐えられない」、という気持ちになっている人が予想外に多かったということだと思います。

 新聞ではイエスに投票した人は富裕層が多かったということのようですから、庶民の生活はそれだけ逼迫していたということなのかもしれません。

 ニュースの断片でいろいろ新たに分かることも多いのですが、若者の失業率が50%。しょうがないので親の年金を当てにして生活している人が多いということで、だとしたら親の年金がこれ以上減ったら生活が破綻すると考えた若者が多いのかなという気もします。

 というわけで、どちらに転ぶか分からなかった話の一つにとりあえずけりが付いたということになりますが、問題はこの後どうなるかということです。

 すぐにフランスとドイツで協議が始まるようですが、年金減額等のこれ以上の負担を拒否したということは、支援する側にとっても、「じゃあ勝手にやれば」という見放した意見から、「しょうがないからもう少し面倒を見るか」という考えまで、幅があるように思います。

 一度はギリシャ国民に決定権が委ねられましたが、今度はEU側に決定権が委ねられ、対応を誤ると世界的な影響が出そうです。

 というわけで、すでに為替は円高傾向ですから、今日の株式は前半は下がりそう。と思って今見たらほぼ全面安。TOPIXは24円安ですが日経平均がいくら安くなったのかまだ結果が表示されません。(ヤフーを見ています)

 しかしこれだと300円ぐらい下がっているように見えます。朝のニュースでも、ギリシャの影響は日本にとっては軽微だという論調が多かったのですが、理屈ではそうかもしれませんが心理的なインパクトは大きいと思います。

 また中国の上海市場が、政府のテコ入れにもかかわらず下げている現状も、ギリシャ問題と絡めて考えると、二重の影響がありそうです。

 というわけで、こういうとき大手の積み立て投資信託は、現金がどんどん入ってくるわけですから買いに回るのかなと思っています。

 株式投資の基本は安くなったら買う、高くなったら売るのが原則ですから、全面安の今日は、今後の日本経済を信じることができれば絶好の買い時です。

 しかし安全保障関連法案がらみで、今日の毎日新聞には安倍政権の支持率が下落し、不支持が支持を逆転したというニュースも出ていますから、「こりゃますます何が起きるか分からないな」という気にもなります。

 もしかすると不支持の背景には、一向に進展しない北朝鮮の拉致問題も影響しているかなという気もします。報道を聞いている限り、相手の言うがままという印象が強く、結局北朝鮮が制裁解除のための手段としてこの問題を利用しているなという印象が強く、それに対して日本が何をしているのかがよく見えません。


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