脇が甘くなっている自民党政権

2017.4.26

 復興大臣が辞職。まあ事実上の更迭だという話にもなっていますが、この件に関してはさすがに安倍総理も相当腹を立てているようですね。しかし動くのが遅かったという印象があります。

 この今村さんという方は他の方の気持ちや立場をおもんばかることが下手というか、周りの人間の気持ちに無頓着なんだと思います。自分の言い分が常に正しいと思っていて、反論する人が表れると声を荒げて威嚇することを繰り返してしてきたんだと思います。

 なぜそう思えるかといえば、かつての上司に全く同じような人がいて、自分の言っていることはすべて正しい、反対する人は職場を去れと言っていたからです。

 こういう人たちは、その言動が注目され周りから持ち上げられているときは出世もするわけですが、同時に不愉快な言動を繰り返し、周り中に不満と不信を植え付けて、最後は人事で去っていくということになります。

 どうしてこんな人が復興大臣という肩書を持つことになったのかなと不思議でしょうがないですが、その意味では安倍総理にも任命責任があり、そこできちんと人物を見ていなかったということだと思います。

 一方トランプさんが北朝鮮を威嚇し、それにこたえるように北朝鮮も威嚇を繰り返し、今やどちらが先に手を出すのかとにらみ合っている状態が続いています。

 そんな中で安倍総理は、日本を守りますと叫んでいましたが、いったいどうやって守るのかという方法が見えません。もちろんその方法を公開していまえば、防衛上の問題もあることがは分かりますが、なんか叫んでいるだけで本当に大丈夫かなあという不安を覚えます。

 もしかしたら、まさかそんなことが起きるわけがないとタカをくくっているのかもしれません。しかもこの間の安倍総理の言動や顔つきを見ていると、トランプさんというガキ大将がいて、その取り巻きの一人になった自分に満足しているように見えます。

 トランプさんがやることにはまったく批判を挟まず、すべて賛成。むしろそういった話をする間柄になったことによって、世界のリーダーの一人になったという自負が顔や笑顔に現れているような気がします。

 その意味では復興大臣だけでなく、安倍総理自身もわきが甘くなっていると言えます。とはいうものの、毎日毎日様々なことが起き、そのたびに安倍総理の見解が聞かれ、気が休まる暇もないだろうなとは思います。

 願わくば新しく復興大臣に任命された方が、きちんとその職務を果たしてくれるといいなと思っています。同時に北朝鮮問題も片付くとよいのですが、こればっかりは双方が意地になっている部分もあるので、しばらくは不安な日々が続くことになりそうです。


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