北朝鮮がまたミサイルを発射

2017.8.29

 朝起きてテレビのニュースを見たら、いきなり北朝鮮のミサイル発射のニュースをやっていて、「またか」と思いました。しかも今回は飛行経路が北海道と青森の間を飛んだような地図になっています。

 北朝鮮としては、万が一の場合の物理的被害を食い止めるべく、海の上を飛ばしたというように善意に解釈することもできますが、そういう善意があるならそもそもミサイルを飛ばすなと言いたくなります。

 ましてや飛行している時間帯に、北海道と本土を結ぶ旅客機が飛んでいたはずですから、確率的にはほとんどあり得ないものの、わずかながら衝突の可能性もあったはずです。

 また海上では漁船が操業をしているはずですから、今回最後は三つに分離したということなので、その下に漁船がいたら大惨事になっていたなと思われます。

 「いいかげんもうやめろよ」と誰もが思っていると思うのですが、安倍総理や菅官房長官のコメントは、やはりできることは限られているようで、強く抗議し更なる制裁を行うということしかできないようです。

 しかし抗議をしても制裁を行っても発射はやめないわけですから、その先は武力という結論にならざるを得ないのかのかもしれません。

 とはいうものの、ロシア、中国、韓国、日本、アメリカの立場が微妙に絡み合い、互いに出方をうかがわざるを得ないというがんじがらめの状態で、それをいいことに北朝鮮が勝手なことをやっているという構図なのかもしれません。

 一方不思議に思うこともあるのですが、北朝鮮のミサイル発射は各国からの糾弾の対象となっていますが、現に核を保有している国に対する制裁決議がなされたという話は聞いたことがありません。

 またアメリカでは、迎撃ミサイルの実験と称してやはりミサイル発射実験を行っているようですが、これも「そんなことはまかりならん」と批判する国はなさそうです。

 単純にみるとどちらも似たようなことをやっているように思え、核を持つなというアメリカの主張は、持っている国の持たざる国へのごり押しに見えることもあります。

 このあたりの認識は、政治情勢に疎い私が素朴に感じていることですが、北朝鮮の立場に立つと、「なんで俺たちだけが批判されるんだ」という論理につながるなと感じます。

 しかしとは言っても、こんなことをず〜っと続けていると、いずれ何らかの事故が起きる可能性も高くなるわけで、その時被害をこうむりやすいのは、ミサイルが上空を通過している日本かなという気もします。

 さてどうなるのか?きな臭い情勢を背景に、なぜか為替は円高に振れ、株価も一時大きく下がったようです。今のところ手持ちの株は一銘柄を除いてすべて売却していますので、ミサイル発射による株価下落の実害はありませんが、まともな経済の発展が阻害されているようで、これもまた不愉快です。


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