老後環境は悪化する一方?

2017.9.18

 ハワイから帰国して早くも1週間。ようやく時差ボケが解消したころ、昨晩は近辺を台風が通過。夜中に風の音で何回か目が覚めました。しかしあえて起きて家の周りを確認するというほどでもなく、どうやら無事通過してくれたようです。

 朝起きて妙に静かな朝だなと思いましたが、カレンダーを見て納得。三連休の最終日で、いわゆる通勤、通学のために道を歩いている人が少なかったようです。

 私もいつもの生活パターンが戻ってきて、朝食を食べながら新聞をチェック。ここ数日何やら敬老の日にちなんだ記事が多くみられました。

 今日の新聞では「90歳以上 初の200万人」という記事があって、前年より14万人増えて206万人となったそうです。内訳のグラフも出ていますが、どうやらその200万人の中で、男性は50万人ぐらい。女性は150万人ぐらいみたいです。

 前回も書きましたが、基本的にはめでたい話だなと思いますが、実際問題健康格差も大きくなっているはずなので、単純には喜べないような気もします。

 一方安倍総理は、支持率が上昇傾向になった今がチャンスと見たのか、突然解散総選挙を言い出しました。野党は大義がないと言っているようですが、要するに大義があろうがなかろうが自分たちにとって最も有利な時期に選挙を行うというのが与党の強みだと思います。

 というわけで、北朝鮮が国民の疲弊にもかかわらず、毎週のようにミサイルを飛ばしている中、「制裁だ制裁だ」と叫びつつ、世論を味方につけ選挙を乗り切ろうということなのかなという気がします。

 それに対して民主党は相変わらずごたごたが絶えず(だからこそ足元を見透かされて選挙を行うのだと思いますが)、都民ファーストの会も、国政に影響を与えるほどでもなさそうで、まあうまい時期に選挙をやるなという印象です。

 それはそれとして、9月2日付の朝刊の記事に、「公務員 65歳定年」という見出しが出ていました。国家公務員と地方公務員の定年を段階的に65歳まで引き上げる検討に入ったということで、いよいよ死ぬまで働く時代が本格的に近づいたなと思います。

 さらに言えば、これと同時に年金制度の改定も行われ、受給年齢も65歳が定着すれば、次は70歳、75歳と繰り下がっていくのかなと思われます。

 仕事が大好きで、働く体力もあるという人にとっては全く問題ないのかもしれませんが、30代40代で予想していた将来のイメージが、毎年のように改定され、どんどん老後環境が悪化していくとなると、老後の生活設計が成り立たない人が続出するのではという気もします。

 さてどうなるのか?少なくとも大企業優先の政策が大好きな自民党政権が存続すれば、老後の環境はますます悪化するような気もしますが、自民党だったからこそなんとか現状の社会保障政策が維持できているという考えもあり、悩ましいところです。


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