リスクも含めた経験が面白い海外旅行

海外旅行でリスクを感じるとき(2013.11.8)

 海外旅行は普段の地元の生活よりリスクが大きくなると思っています。ただ幸いにして、これまで何らかの事故や体調不良を感じたことはありません。(胃もたれや腹痛程度はあります)

 現地までの航空機等も特に問題ありませんでした。これまでの最大の失敗は、今から15年ぐらい前にハワイに家族で行こうとしたものの、出発数日前から息子が発熱。それでもキャンセルがもったいなくて、成田空港まで行きました。

 しかし成田エクスプレスに乗車中、いったん下がった息子の熱が再び上昇。成田空港で医者に駆け込んだところ、「行かない方がよい」というごく当たり前の判断が示され、あえなくキャンセル。

 空港近くのホテルに1泊し、翌日スーツケースを持って再び帰ってきましたが、何とその後今度は私が発熱。結局これはインフルエンザだったことが分かり、まあ行かなくて正解だったという事になるのですが、航空料金が30万円ほど無駄になりました。
 
 海外旅行前の体調管理の重要性を認識した出来事です。

 飛行機搭乗中に何らかの問題が発生したことはこれまで一度もないので、小心者の私としては助かっていますが、成層圏をゴーゴーと巡航して、いつの間にか目的地に着くという飛行機は、飛んで移動したと言うより、ある場所に何時間か閉じこめられている内に周りの環境が変化したというように感じます。

 それはそれとして、ハワイではこれまで特に怖い目にあったことはありませんが、バンコクでは、最初に訪れた頃、何回か怪しい人間が近づいてきたことがあります。

 だいたい中東系の親しげなおじさんとか、妙に美しい女性ですね。いずれもしっかりした英語で、最初は丁寧に「ちょっと聞きたいことがあるのですが、英語は話せますか?」と聞いてきます。

 「少しだけなら」と答えると、「この場所に行きたいのだが知っているか?」「日本に知り合いがいるので、現地の情報を知りたい」「すぐ近くに有名な観光地があるから一緒に行かないか」「趣味で日本のお札を集めているんだけど、ちょっと見せてもらえないか」等々言葉巧みに近づいてきます。

 ともかく少しでも親しさを作り出し、その上でどこかへ一緒に行けないかと言うことになります。おじさんの場合はいつの間にか近くに乗り物が表れたりします。美女の場合は、「是非日本について喫茶店等で詳しい話を聞かせてくれ」と懇願されます。

 いずれも道ばたで初めて対面した人間に対する態度でないことは明らかです。連れて行かれた先で賭麻雀に誘われたりして、金品を巻き上げられるという筋書きです。

 ただ基本的に日本人はお人好しで親切ですから、「もしかしたら本当に困っているのではないか?」と心配になってしまいます。

 まあいずれも騙されれば、お金を数万巻き上げられて終わりになり、命まで脅かされることはないはずですが、不愉快なことは間違いありません。

 以上のことはガイドブックに代表的な詐欺の事例として書かれていて、私も経験したことですが、実際にその場になると「まさか自分が対象になる」なんて思っていないですから、持ち前の親切心が頭をもたげます。

 それらを含めてカルチャーショックを受け帰国し、気持ちに余裕があれば「面白い旅行だった」という評価になりますが、「やはり日本とは違うリスクもあるんだな」という感覚が生まれることも確かです。


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