子供への仕送りについて

自宅外通学生への仕送り額(2012.4.10)

 4月9日の毎日新聞のニュースで、自宅外で通学する私立大生への仕送り額は月91300円に減少した(昨年比−300円、ピーク時は124900円だったそうです)というニュースが出ています。この値は調査開始以来最低の値のようで、この状態が続けば大学入学にも影響が出てきそうです。

 我が家の息子は、私が正規退職する年齢に大学に入学するという微妙な年齢になっています。大学の費用までは何とかなるように計算して生活していますが、万が一自宅外通学となると、この値について本気で考えなくてはいけなくなります。

 91300円という値も微妙で、本来なら10万円ぐらい仕送りしたいところだけれど、実際にはそこまで出せないので9万とか8万にせざるを得ない、という実情がこの数字に良く表れているような気がします。

 一方使う側はどうなのか?今から38年ぐらい前、私が学生だった時は4畳半1間で風呂無し、トイレ共同等という格安の見本のようなボロアパートに住んでいました。当時の家賃が2.5万。

 良かったのは駅まで5分以内、山手線の駅まで10分ぐらいという交通の利便性だけでした。それでも一人で暮らすというのは、何だかロマンがありました。

 現在はたとえワンルームでもユニットバスが付いて冷暖房があるのが当たり前なのかもしれませんが、その分家賃は安くても5万円前後かなと言う気がします。

 10万円の仕送りをしたとして、5万円が家賃に消えて、交通費や通信費で1.5万、公共料金で1万、と考えると食費は月2.5万。まあ男一人なら何とかギリギリ生活はできるかもしれませんが、サークル活動に入ろうにも部費を払うことが出来ないかもしれません。

 しかしこれも親が勝手に考えていることであって、当の息子はまだ志望校も決まっていないようなので、まさに雲をつかむような話です。

 ただ親としては最悪?の場合月10万の出費を覚悟しなければならないとすると、1年なら120万、4年間なら480万必要になります。

 現役として働いていればなんとかなる数字かもしれませんが、年金暮らしから見るとこの数字は大きいです。これから夏にかけて、息子がどこの学校を受験したいと言い出すか。なかなかスリル満点の半年になりそうです。  
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