子どもがいないと手抜き料理

親離れする子供、子離れできない親(2015.8.29)

 実は私が家に戻る前日に、息子は大学生の友人たちと大阪へ遊びに行っています。大阪に行くということは聞きましたが、どこに宿泊しているのか、何をするつもりなのか、私も出かけていましたので良く聞いていません。

 「もしもの場合はどうするか?」なんてことを考えたりもしますが、スマホを持っていますので、自分たちでどうにも出来ない問題が生じたら、何か連絡してくるだろうと思っています。

 また万が一交通事故等、自分たちで連絡できないようなことが起きる場合も可能性としてはゼロではないと思っていますが、そういう場合は逆にジタバタしてもしょうがないだろうという気になっています。

 私自身が冷たい人間なのか、息子を信頼しているのかは定かではありませんが、基本的に20歳頃の自分を思い出すと、親から精神的な自立を勝ち取ろうともがいていた時期でしたので、それを思うと最低限の世話だけしていれば良いのかなと思っています。

 さらにいえば、心配すべきは息子の行動ではなく、私自身の突発的な体調の悪化の方が、確率的には大きいように思え、心配すべきは自分のことだろうという気もします。

 そういった背景もあり、また私自身がそれほど健康的ではなかったこともあり、息子には少しでも早く、金銭以外で精神的な自立が生まれるように願い、あえて留守番を託して勝手に旅行に出かけたりしていました。

 ところで、親離れする時期なんていう話はよく話題になりますが、こどもが精神的に自立する年齢は何歳ぐらいなのか?最近は30代になっても、親に依存したり、就職できなったり、稚拙な犯罪行為を行なう人が増えているように思えます。

 もちろん本人だけの責任ではなく、本人を取り巻く生活環境の影響も大きいと思いますが、ネットで調べてみると、高校生ぐらいから始まり、20代半ばぐらいで自立と考える人が多いようです。

 最終的には自分の生活を維持するためにきちんと就職して、周りの大人に鍛えられることによって本当の自立になるのかなと思っていますが、その準備段階を大事にしないといけないはずです。

 一方、この子供の精神的な自立に深く関わっていると思われるものが、親の子離れです。 確かに私の目から見た息子は、世間知らずで経験不足。何をするにも手際が悪く、いつも遊んでばかりいるように見えます。

 だからと言って、いつまでも「あれをしろ。こうしろ。それはダメだ」と言い続けることは、自立の阻害要因ではないかと思っています。

 「かわいい子には旅させろ」とよく言いますが、今の子は、なかなか一人で「ちょっと旅行に行ってくる」とは言いませんね。誰かがいないと寂しい、と息子も正直に言っていましたが、そんなものかもしれません。

 というわけで結論は特にないのですが、今日も私は一人でこれから夕飯準備。子供がいれば、おいしいおかずをと考えますが、そうでない場合はつい手抜きが増えます。なかなか子離れも大変です。 
   
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