退職後に最も大切なことは健康です

肺機能増強を目指して、超初心者ハイキング(2012.10.13)

 数日前に、ちょっと時間があったので自宅から車で1時間半ぐらいで行ける埼玉の有名観光地「長瀞」に行ってきました。長瀞は河原の石畳が有名なんですが、私の目的はそちらではなく、山の方にある「宝登山」。

 標高が370mぐらいの山で、麓の駐車場からはケーブルカーもあります。片道5分の乗車で往復で800円だったでしょうか。私は利用していません。

 ここに行った理由は、衰え始めた肺活量や足腰にカツを入れるため、標高差300mぐらいのハイキングをしたかったからです。子どもと一緒に行ったら一挙に駆け上がってしまうようなハイキング道路ですが、私は途中何回も休まないと登れない体になってしまいました。

 理由ですが、どうも年々肺活量が減少しているようです。私は今はタバコは吸わないので(学生時代10年ぐらい吸っていましたが)、その影響はほとんど無いと思うのですが、小さい頃から喘息に悩まされていました。

 成人してからは肺結核が自然治癒した跡ののような影が肺に見られると言うことで、まあ病的なものではないと思うのですが、少しずつ肺の組織が硬くなっているみたいです。(病的なものはCOPDとも言うみたいですが、そこまではいっていません)

 で、この対策なんですが、肺胞の機能を回復すると言うことは不可能みたいで、後は残された肺胞にいかにたくさん空気を取りこむことが出来るかという問題になり、これは胸筋や腹筋を鍛えるしかないと言うことが分かってきました。

 つまり筋肉の力で肺を目一杯動かして、肺胞の隅々にまで空気を取りこみ安くするということです。

 でまあその筋肉を鍛える一環として高齢者にはウォーキング等が勧められるわけですが、私の場合はもう少しがんばって低山ハイキングにチャレンジしようと考えたわけです。

 さて前置きが長くなりましたが、宝登山麓の広大な駐車場には車が7〜8台停まっていました。

 駐車料金500円を払おうとしたら小銭がない。「1万円札しかない無いんですがお釣りはありますか?」と聞いたら、おじさんも困ったようで、「じゃあ小銭あるだけで良いから」ということになり、400円で駐車。

 事前にろくに調べずに来た私が悪いのですが、今度は車を降りても、登り口がどこにあるのか分かりません。それでもまあ坂があるからこっちだろうと上っていくと、行き交うのは中高年の夫婦ばっかり。

 お互いに「こんにちは」なんて挨拶をしながら上っていきますが、こんな時は連れがいないので寂しい気がします。

 途中やはり一人で上った帰りと思われる女性に出会ったので、挨拶がてら「この道で頂上まで行けますか?」と聞いてみると、「はい、行けます。でも50分かかります」との答でびっくり。

 標高差たかだか300mの道で50分もかかるのか?と思いつつ、そのままゆっくりゆっくり上っていきます。道幅は広く、どうやら頂上まで軽自動車で物品を運んでいるみたいです。

 上り初めて500mもすると、もう息切れを感じ、「情けない体になったなあ」と思いつつ、ゆっくりゆっくり上っていきます。途中下界?ではあまりお目にかからないような蝶が飛んでいたりすると、しばらく立ち止まって息を整えながら眺め、さらにまた上るを繰り返します。

 徐々に視界が開け、遂に頂上という場所で時計を見たら、しっかり50分かかっていました。

 ただこんな低い山でも、自力で休み休み上ってくると、一応の達成感は得られますね。この日はもちろんビールがうまく、熟睡。これは良さそうな健康法だと感じましたので、またどこか行こうと地図を見ています。


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