健康のために歩数計を購入

通販の価格の安さに驚かされます(2014.7.30)

 先日早期退職時に、職場の歓送迎会で頂き、4年に渡ってウォーキングで愛用していた歩数計を紛失。物持ちがよく、滅多に物を紛失することはないので、かなりがっかりしました。

 トータルで歩いた距離は1000kmぐらいでしょうか?年間250km。一ヶ月で20kmちょっと。1週間に1回5kmほど歩けば達成できる距離で、実際にはもっと歩いているような気もします。

 それはそれとして、最近は旅行時に持ち歩き、普段のウォーキングの歩数と較べていますので、急遽アマゾンで歩数計を購入しました。

 調べてみると、この数年間の間に、こんな簡単な道具にもいろいろ技術的な変化があったようで、どの向きで持っていても歩数を正確に測定できるとか(初期のものは、ベルトのこの部分に装着しないとうまく計算できない、なんてものがありました)、最初に基本値を設定すると歩行距離や消費カロリーが自動で表示されたりして、つくづく便利になったなと感じました。

 当然似たような製品がいっぱいあるのですが、その中で数字が大きくて見やすい、ということとレビュー評価や人気度を見て、「山佐」という会社のものを選択。価格が1354円。安いなと感じました。

 1クリック注文ということで購入手続き完了。するとなんと翌日の午後に到着。早いのでびっくりしました。本体は長辺が6cmぐらいの小さなものですが、1辺30cmぐらいの立派な箱に入れられて到着。

 「便利だな」と思いましたし、「これじゃあ通常の小売店舗の売り上げは落ちるだろうなあ」と感じました。それにしても1364円というわずかな額でも配送料・手数料は無料だということですから、それで利益が出るのかと逆に心配になります。

 改めて配送された商品をしげしげと眺めて見ると、裏面に「made in china」の文字がありました。中国で原価をう〜んと安く抑えて作り、それを輸入し、日本で販売という過程を経ているわけですが、そうなると実際の原価は本当に安いんだろうなあと思わざるを得ません。

 たった1354円の中に、中国の工場での企業の利益を含めた製造費、そしてそれを輸入する業者の運送コストと利益、さらにアマゾンのサイト運営費と利益、最後に宅配業者の運営費と利益が加わって、1354円とという価格が形成されていると考えると、つくづくすごい世の中だなと感じました。

 一方、今日の新聞では、安く早くという流通業者への要求が高まり、一方で人材不足により人件費のコストが上がっていて、やがてそれが価格に転嫁される日が来るだろうという記事が出ていました。

 確かに我が家の周りを見ていても、数時間おきに何らかの宅配業者のトラックを見かけるようになりましたが、炎天下での長時間労働は大変だろうなと思ってみています。

 これに加えてガソリン価格の高騰ですから、通販業者もかなり厳しい経営を強いられているはずで、やがてそれが努力の限界に達すれば、送料無料というメリットも享受できなくなりそうです。


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