遊興費も含めた生活費を考える

60歳以降の遊びを含めた生活費(2012.4.21)

 定年退職後、自分の居場所があるかどうかと言うのは大きな問題だなと思えますが、一方場所と共に考えなくてはいけないのが、生活設計です。

 これまで私は家計簿をつけ、年間の支出を記録し、自分一人だけで生活するとしたら一ヶ月いくらぐらいかかるかということを、何回もシミュレーションしてきました。

 その結果住宅ローンも車のローンも、入院等の特別な費用も必要なければ、日々暮らしていくのに月々10万円あればなんとかなりそうだ、という感触を得ています。

 もちろんこれ以外に、固定資産税や地方税、保険料、車の維持費と言ったものが年間で30万ぐらいかかりますから、総費用としては年間150万と考えています。

 一方巷の老後を扱った雑誌では、夫婦合わせて最低月25万とか、ゆとりある生活なら月30万以上、と書かれていて、これは死ぬまで働かないと到底達成できない数字に見えてしまいがっかりしてしまいます。

 しかし、どうも巷のこの手の雑誌の趣旨は、どうせ月30万なんか確保できないだろう。従って老後の資産形成のために様々な投資を行う必要がある。

 そのためにはこれこれの投資をすると良い、というように金融機関よりの考え方で解説されているような気がしてしょうがないです。

 ところが現状で投資信託に投資したとしても、日本全体または世界全体が不況に陥りつつあるのですから、よほどうまく立ち回らないと、投資すればするほど資産は目減りするんではないかと思っています。

 結局儲かるのは手数料を稼ごうとしている銀行や証券会社、投信の会社だけであるような気がしています。

 そもそも老後の費用は25万、と書かれている記事の、その25万の内訳を見ると、交際費やレジャー費が8万とかになっていて、およそ日常生活とかけ離れているなと思わざるを得ません。

 これなら毎月豪華な温泉旅行が楽しめるわけで、そこまで楽しみたい人もいるでしょうけど、本来の生活には必要のない金額です。

 そう考えていくと、そもそも老後で贅沢をするとして何をするのか?そしてそれはいったいいくらぐらいかかるのか、という見通しも必要だなと思います。

 私はハワイが好きなので、今後もあと5年ぐらいは毎年2週間程度ハワイ滞在を楽しみたいなと思っていますが、もし一人で行くことになれば、滞在費用はたぶん40万ぐらいだと思います。

 つまり最初に計算した年間の費用150万+40万=190万ぐらいが、私が望んでいる贅沢だと考えれば、月に16万ぐらいあればよい、という計算になります。

 上を見ればキリがありませんが、与えられた環境、資産の範囲内で以下に充実した楽しい老後を送ることが出来るか、自分の居場所と共に考えていかなくてはいけないなと思っています。


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