昼食代の節約は効果が大きい?

サラリーマンのランチ代平均は510円に下落(2012.10.30)

 月曜日の毎日新聞朝刊に「不況反映 お父さんのランチ」という記事が出ていました。

 内容はこの30年間でお父さんの昼食代は下がり続けているという、身につまされる話です。

 新聞記事ではグラフも出ていて見やすいのですが、いわゆるサラリーマンのランチ代は1983年ぐらいからバブル崩壊に向かってどんどん上昇し610円ぐらいから750円になったみたいです。

 1983年というと、私が教員になってしばらくした頃で、まだ土曜日勤務があった時代です。そこで月〜金までは弁当持参だったり仕出し弁当、更にはいわゆる生徒が食べるような学食で食事をしていましたが、土曜ぐらいはちょっと贅沢を、みたいな感じで学校近くのレストランで食事をしていたことを思い出します。

 当時の値段がいくらぐらいだったかは記憶にありませんが、800円〜1200円前後のものを躊躇なく食べていたような気がします。独身だったことも幸いしたと思います。

 食事をしながら同僚と、「同じ年代で民間の株やさんたちは月収100万、ボーナス数百万はもらっているらしい。公務員は薄給でたまらないな」なんて愚痴を言っていた記憶もあります。

 新聞のグラフによれば、このランチの値段は1992年頃がピークで750円となっています。

 新聞記事では、サラリーマンが郊外のレストランまで出かけて2000円のステーキランチを食べたなんて言う話も紹介されていますが、確かにボーナス時なんかは気が緩んで1500円ぐらいのランチを食べていたかもしれません。

 しかしその後、1992年から2012年に至るまで、ランチ代はひたすら減少。今年はなんと510円だそうです。これは実感として厳しいなと思います。

 ちなみに昨日私は、仕事の終わりが昼頃だったので、職場近くのちょっと有名なおそば屋さんで「たぬきそば」の大盛りを700円で食べましたが、これはかなり贅沢だ、ということになりますね。次回からは普通盛りにするかとちょっと反省しています。

 しかし510円で一ヶ月ランチを食べ続けると1万数千円でしょうか。私の場合は週に2回程度外で食事をしていますので、700円×10=7000円程度です。家計簿の月別外食費を見るとたしかにこのぐらいの値段です。

 では外食していないときの昼食、一ヶ月およそ20日間はどうしているのか。パンを買ってくる場合は400〜500円。余ったご飯にレトルトカレーで250円ぐらい。パスタを茹でてレトルトのルーをかけて、270円ぐらい。

 平均すると400円ぐらい?400円で20日間、これに外食代を加えると約15000円が私の一ヶ月の昼食代になりそうです。

 息子には週の半分弁当を作っています。定番おかずは卵焼き25円、シャケ150円、冷凍カツ70円、冷凍ホーレンソー30円でご飯等を含めて約300円。それ以外ではコンビニで好きなものを買ってもらって、たぶんやっぱり300円ぐらい。

 これが23日間(隔週土曜日も授業があるので)で約7000円。二人合わせて22000円。一方朝昼晩すべてを併せた食費外食費の合計は5万数千円ですから、朝晩だけの食費は30000円ぐらい。

 こうやってみていくと、やはり昼食代の節約効果が大きいみたいですね。しかし新聞記事にもあるように、あまり節約を意識しすぎると食事の内容が片寄ってしまい栄養バランスが悪くなって健康を害する危険性もあります。

 食費を節約して医療費が増えた、なんてのは本末転倒です。


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