気持ちの上での節約

どこにも出かけず、家で少し豪華に食べて節約(2014.11.17)

 昨日は朝方冷え込んだものの、昼に向かって気温は上昇。良い天気でした。青空を見ていたらどこかに出かけたくなり、急いで身支度をしたものの、行き先が決まらない。

 こういうときパートナーがいれば、「どっか行こうか」と呼びかけて、「じゃああそこに行きたい」と返答があり、「じゃあそこにするか」という流れになるのですが、一人だと「どこへ行こう?」「何しに行こう?」「なんか今の生活で必要なものがあるか?」なんてことを考えている内に、徐々に気持ちが萎縮。

 フルタイムの時は、仕事のストレスが大きかったので、休みがあればともかく出かけたくなりました。行き先が思いつかなければ湘南や伊豆の海へ行って投げ釣り、というのが一つのパターンでした。

 というわけで、昨日も「じゃあ久しぶりに小田原でも行ってみるか」と思い、自宅を車で出発。我が家から最寄りの高速道路のICまではおよそ3kmぐらい。

 この間10分。しかしICが近づくにつれ気持ちが揺れます。海を見てどうするんだ。今日は釣りの準備もしていない。本当は海辺をウォーキングしたいなと考えていたのですが、海辺を歩くだけなら、家の近辺を歩くだけでも充分だ、と否定的な考えが次から次へと浮かんできます。

 さらに追い討ちをかけるように、このICから乗って海まで行くと、その高速料金は片道3000円ぐらい?往復で6000円。ガソリン代が往復200kmで約2000円。

 海を見て歩くだけなのに本当にそれで良いのか?しかも今は現役時代と違い、ストレスはほとんどありません。さらにこういったことを考えるときのポイントが、現役時代はある程度大きな定期的収入があったのに、今は年金+副収入という限られた収入しかないということが頭の片隅にあります。

 さらにさらに、円安や物価高で、こういった日帰り旅行のコストも少しずつ上昇しているのは間違いなさそうです。ETCの割引制度も一頃ほど優遇されていません。

 というような考えが、ICに向かう10分ぐらいの間に頭の中を去来し、結局ICに入る最後の交差点で、すぐ近くのスーパーの駐車場へ向かいました。

 ここで少し頭を冷やそうと思ったのですが、結論はウォーキングは自宅近辺で出来る。日帰りの交通費が8000円かかるなら、スーパーで少しおいしい食材を買って、家でちょっとだけ豪華な食事にしよう、と判断。

 というわけで、350ml入りの普段は買わない地ビールを2本(コクがあっておいしかったです)。これにすき焼用の牛肉を少々。さらに海辺に行ったつもりで、天然ブリのカマを購入。塩焼きにします。

 後は焼き豆腐等、一通りの具材や、セール品で長期保存が効くパスタルーを購入し、合計金額が2000円強。これを買って満足し、再び自宅に戻り、その足でウォーキングへ。

 最近は天気が良いので少し長い距離を歩くことにチャレンジしています。昨日は7000歩強歩いたので5km以上歩いたと思っています。

 帰宅後、夕食時となり、先ずはブリカマの塩焼きでビール。かなり歩いたので足が程よく疲れていておいしかったです。その後はすき焼。すき焼専用のタレだけでなく、自宅にある醤油やみりん、酒を使って味を調整しています。

 どこにも行けませんでしたが、食事内容は大満足。こういった気持ちの上での節約を行っている家庭も増えているのではと思っています。


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