僅かずつの改良で授業も向上?

私の非常勤講師としての仕事を少し紹介(2015.10.28) 

 今日は6時に起きて朝食。朝食後、今日の授業のための準備。授業内容は慣性の法則ということで、身近に山ほど例があるのですが、教室で気楽に出来ることはないかといろいろ考え、机の上に新聞紙をのせて、その上に教科書をのせて一気に引っ張るという実験を一つ。

 次に紙コップを用意して、その上に財布に入っている各種カードをのせ、さらにその上に硬貨をのせ、カードをはじくと言う実験。
 
 そてし机の端に割り箸を1本置き、机側に新聞紙をかぶせ、この割り箸を定規で叩くと割り箸が真っ二つに割れるという実験をやろうと思い、新聞紙、紙コップ、コンビニ等でもらった使い捨ての箸なんぞを準備。

 他に、職場に行って化学準備室から大き目のビーカーを一つ拝借。これに水を入れて、その下に新聞紙を置いて、一気に新聞紙を抜き去るという実験を準備。

 実験の概要を示したプリントをつくり、さらに自宅で新聞紙や紙コップ、箸等を用意しているとあっという間に出勤時間です。ただ私はどちらかといえば体験的に教える授業が好きなので、ある意味こういった授業は楽しみです。

 若干の説明を行なった後、二人でペアを組んで実験開始。生徒が楽しそうにいろいろやっているのを見ていると、こちらも楽しくなります。

 最後に借りてきたビーカーに水を入れ、その下の新聞を敷き、「水をこぼさずに新聞を引いて欲しい、やりたい人は?」と全体に呼びかけると、まあ必ず一人や二入はやりたいといいます。これは進学校でも勉強の嫌いな子が集まっている学校でも同じです。

 やがてみんなから推薦を受けて、ちょっと誇らしげにクラスの代表?と思われる子が進み出て、かなり緊張した面持ちで一気に新聞を引いて無事実験終了。だいたい拍手がおきます。

 教科書だとまったく怖くないのですが、水の入ったビーカーだと、水がこぼれるとか失敗してビーカーが割れるという危険性を予測できるので、かえって真剣になります。

 というわけで、まあある程度盛り上がって授業終了。いつもこういうわけにはいきませんが、私自身も今日は面白い授業だったと満足して帰ってきました。

 というわけで、まあ私の仕事の一端を紹介しただけですが、こういった教育と言う仕事も、人間国宝の方には負けますが、毎回どんな授業をしたらより分かってもらえるのか、という努力が必要なようで、この30数年間毎回少しずつ教材を工夫しています。


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