老齢年金の繰上げ受給を考える

年金プラス僅かな副収入の存在が大きいです(2015.11.6) 

 息子が無事就職できた場合、私一人の最低限の生活費は130万だろうと思っていますので、来年63歳になる私は、非常勤講師の仕事もやめて、ネットの副収入+年金で暮らせないかと考えています。

 もちろん非常勤講師の仕事を続けるぐらいの体力はありますが(海外旅行に行けるぐらいですから)、この先はいつなんどき自分の体に変化が起きるかは予測できません。そしてその変化の確率は毎年高まると思っています。

 ということで、「まだがんばれるぞ」と思って仕事をしている最中に体調不良になってしまい、その時になって、「あれをしたかった」「これをしたかった」と悔やむのは絶対に嫌だなと思っています。そんな話を職場の同僚としていると、「それは羨ましい」とよく言われます。

 現状の社会環境の中で、家族を抱え、場合によっては高齢になった両親を抱え、場合によっては住宅ローンやさまざまな借金を抱え、さらに子供がまだ小さくて教育費が必要とか、娘の結婚費用とか、まあありとあらゆる難題が50代、60代にのしかかっていることは間違いないようです。

 それを思うと私の場合は実に恵まれた環境だなと思いますが、だからと言って私自身旅行には行きますが、まったく出費を気にしないで生活しているわけではなく、日々の生活は質素なものだと思っています。

 一方老齢年金支給開始が徐々に近づくにつれ、その後の最低限必要な生活費が徐々に明らかになってきたことで、来年度4月から老齢年金の繰上げ受給を本格的に検討し始めました。

 来年4月には私も63歳になっていますから、繰上げ受給を選択すると、本来もらえる金額より12%ほど減額されることになりますが、65歳からもらった場合に比べて、その損益分岐年齢は僅かなものになっています。(たぶん78歳ぐらい)

 もちろんヨレヨレの状態で90歳以上まで生き延びるる可能性もあるわけで、78歳ぐらい以降は支給総額において損することになりますが、病気療養費の増額を除けば、今よりも生活費の出費が多くなるということはありえないような気がします。

 つまり今の最低限の生活費が今後120万とか100万ぐらいまで減少する可能性があると言うことです。だとすれば、今ゆとりが多少あるなら、早めにもらって、それで好きなことをやったほうがよいのでは、というように考えるようになっています。

 このことも同僚と話したのですが、「夫婦だったら年金だけじゃ足りないよ」と一蹴されてしまいました。反論はしませんでしたが、ある意味お互いの了解の下で質素な生活をすれば、年金で生活費ぐらいは何とかなりそうな気もします。

 ただし私の妻が存命だったらと具体的に考えると、女性の場合は買い物が好きなので(女性が読んで不愉快に思われたら申し訳ないです。あくまで私自身の個人的な印象です)大丈夫かなという一抹の不安は確かに感じます。そういう日常を知っているからこそ「夫婦だったら足りないよ」という言い方が出てくるのかもしれません。

 というわけで、他の家庭の事情までは分かりませんので私自身の見通しに限っての話ですが、繰り上げ受給を選択しても年金だけで生活費は足りるという状況を考えると、後は私の好きな旅行と、今後の大きな出費に、今ある資産が耐えられるかということになりそうです。

 そんなことを考えつつ、ネットでの副収入を目指してアフィリエイト等を行なっているわけですが、そのほかに新聞広告のアンケート調査にも答えたり、トリップアドバイザーへの情報提供でマイレージを稼いだりしています。

 月々にすれば僅かな額ですが、新聞等のアンケートの謝礼でもらった商品券で衣料品を購入しているため、衣料費が少ない額で収まっているという実態もあります。

 要するに年金で暮らすと言いつつ、チョコチョコと副収入があり、それが長い目でみると、意外に馬鹿にならないと言うことです。


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