為替が円安傾向になっています

2012.3.15

 ギリシャの債務問題が取りざたされ、「やたらに円高だなあ。まあ海外旅行に安く行けるし、輸入品も安くなるからこりゃいいや」と世界的な問題はさておき、自分自身の損得勘定で為替相場を見ていましたが、ここに来てギリシャ債務問題はひとまず棚上げ。

 つまり債務不履行が起きる直前で、何とか金融機関の援助の手が差し伸べられる事になり、とりあえず数年は大丈夫そうだと言う観測が拡がっているようです。

 そうなると次のターゲットはどこか、と言う話になるのだと思いますが、ギリシャの債務問題でヨーロッパが揺れていたとき、不況と東日本大震災の影響で経済が苦しくなっている日本では、2月14日に日銀が遂にインフレ目標1%上昇を目指すと言いだし、それを機会に78円台だった円高傾向が、一気に円安に振れ始めました。

 この円安傾向は、その流れがかなり急速で、あれよあれよという間の円安で、私は夏にハワイ旅行を計画しているのですが、その資金繰りにも影響を与えそうな勢いになっています。

 しかし今の所「行きすぎた円安は問題だ」という発言は、政府からも経済界からもまったく出てこず、むしろ円安による株高を歓迎している感じもあります。

 と言うことはもうしばらくこの円安傾向は続くと言うことで、もしかすると85円すら簡単に突破してしまうのではないかとすら思えます。

 昨年の11月20日に、「父子家庭で早期退職をしたおじさんのお気楽生活日記」という私のもう一つのブログサイトで、第495回にギリシャ問題を取り上げ、以下のような内容を書いています。

 さらに次のターゲットは日本であるような気がするのですが、日本の国債は国内債権者が多いので問題ない、という言い方をする人が多いです。しかし本当に日本の国債は国の中だけで消費されているのか?

 この辺りについて書かれたものがなかなか見つからないのですが、もし海外でも買っていてその額が我々が想像しているより多ければ、それを売り込まれれば日本もあっと言う間に破綻の道に行ってしまいそうです。そうなる前に何をしておけばよいのか。

 本屋さんに行くと、この点について不安を煽るような本がいっぱい刊行されています。一般的には海外に資産を移せと言うことになるようですが、ユーロ駄目、ドルも駄目となると残るは中国とかオセアニアしか残されていません。

 困ったもんだ、と頭を抱えつつ、反面、どうにかなるさと自分を誤魔化しています。

 以上ですが、その後日本の国債は10%程度が海外に買われていることを知りました。またこの頃は手持ち資金の余裕がなく、結局何も行動を起こさずに今日に至っていますが、少しでも勇気を出して、多少なりともドルを買っておけば、今はそれが1割り増しになっていたとも思えます。

 さてどうするか。今は一ヶ月分の生活費ぐらいの手持ち資金がありますので、これだけでも買っておくべきか、なんて昨晩考えて、ほんの少しだけ両替。今日起きたらすでに84円台です。


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