ひどくは下がらないけど上値も重い?

今後の株価はどうなる?(2013.5.28)
 
 近畿、東海地方が梅雨入りだそうです。今日の埼玉県は朝からうす曇り。梅雨入り宣言がいつあってもおかしくないような天気です。人間の活力というか心理は天候に左右される部分も多いような気がします。

 そう言った影響があるのかどうか分かりませんが、今日も日経平均はなんだかスッキリしない動きです。そろそろ反発するのではと期待していた方もいると思いますが、余りの急激な下落に、みんな少し及び腰になってしまったということでしょうか?

 今日の新聞では、今回の下落について、

@ 海外投資家による売り

A 海外ヘッジファンドの中間決算期対策のための売り

B 投機筋のコンピューターによる機械的売買

C 損失拡大防止のための利益確保のための売り

等が重なったための下落であると分析しているようです。どれもこれも「なるほどな」と思わせる部分が多いのですが、特にこれまでの新聞で、買いの主体は日本の機関投資家ではなく外国人投資家だったというニュースがありましたので、私自身はやはり@とAの要素が大きかったのかなと思っています。

 もう1点、新聞記事には書かれていませんでしたが、日本の一般個人投資家達が少しずつ市場に戻って来た、という要因もあるかもしれません。

 散々書いているように、経済雑誌が「今こそ買い時」を連呼し、本屋さんでそう言った雑誌を取り上げて読みふける方が増えてくる時期に、調整局面を迎えることが多いように思います。

 株というのは、単なる株券を売買しているだけです。もちろんその株券に売買するだけの価値があるわけですが、当たり前ですが買った人は現金を失い、売った人は現金を得るわけで、簡単に言えば誰かが儲かれば、誰かが損するか株券の状態で保有するかということになりそうです。

 買った金額より損した状態で持ち続ける人が増えれば、一方で儲かっている人もいるわけで、プロの投資家達が一番狙いやすいのは、やはり私を含めた株の初心者だと思います。

 というわけで、素人にいっぱい買ってもらうような下地を作り、その後一挙に売り浴びせることによって素人投資家からのお金を吸い上げる、というようなメカニズムがありそうな気がしています。

 それはそれとして今度どうなるかですね。@とAの要因が大きければ、6月にはいってから再び買いが入り、株価は上昇と予想できるかもしれません。

 安部政権も支持率を確保するために、参院選までは、なんとか現状維持か、もう少し上がることを画策するのではないでしょうか。

 しかし今回の急激な下落で大きく損失を被った方は、「やっぱり株は怖い」と思って手を出さなくなる可能性もありますから、今後はこれまでほどの上昇の勢いは失われるような気もします。(為替も105円を突破するのは大変そうだという見方もあります)

 まとめると、これ以上大きく下げることはないだろうけど、上値もそれほど期待できない、と私は思っています。(この程度のことなら誰でも言えそうですが)


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