見せかけの上昇か、本格的反発か?

日経平均は若干持ち直したように見えましたが・・・?(2013.6.1)
 
 5月23日からの日経平均の急落で、「これなら大もうけだ」と思っていた投資家はかなりショックを受けたと思われます。なぜ急落したのかは様々なメディアが分析していますが、私はず〜っと買い越しだった外国人投資家による、一斉の売りの影響が大きいと判断しています。

 ちょうど個人投資家の参戦してきた兆しがある、とか投資信託に売り切れが出たというような報道が出てきた頃ですから、要するに日経平均の上昇につられて、「これならいける」と考えた個人投資家達が資金を投入した頃、その投入分を持っていかれた、という図式なのかなと思えます。

 金曜日の毎日新聞経済面にこのあたりの事情が少し書かれていますが、同時に大手証券会社のいわゆるストラテジスト(投資戦略家?)と言われている人たちのコメントも掲載されていて、今後の予想レンジを12500〜16000円としています。

 これまでは18000円とか、場合によっては20000円と書いていたような週刊誌等の記事もあったのに、今回の急落で手のひらを返したように弱気の予想になっています。

 要するにプロの投資家達であっても、それほど綿密に予想しているわけではなく、というか予想なんかそもそもできるわけがなく、ある意味期待をこめて、だいたいこのぐらいかなと言っているに過ぎないような気もします。

 ということは、その言葉を信じて、「よし買いだ」と資金を投じることは、ひじょうに感覚的な投資であって、で論理的な行動ではないように思えます。

 もちろん素人の判断よりプロの判断を信じたくなるのは当たり前ですが、今回の急落を予想していたいわゆるストラテジストの方はいなかったと思います。

 今回は想定外だったというのは簡単ですが、投資の世界なんてのはいつでも想定外の事が起こると思って間違いないような気がします。

 しかしでは投資は意味がないかと言われると、何回か書いていますが、老後に若干の余裕資金があるなら、それを自分の考えで運用してみるのも、頭の体操になり、また経済の勉強になるだろうなという感覚は持っています。

 一方自分の予想というか確率的にたまたま予想が当たった場合、多少なりとも収入が増える可能性もあります。

 円安の影響で食料品その他の値段がジワジワ上がっていく中で、ボーナスは増えたというニュースは出ていましたが、年金暮らしの私の収入は増えませんので、その分をなんとか投資でと考えることもあります。

 しかしその分を増やそうと思って、逆に更に厳しい生活を強いられることになる可能性も大きいですから、例え余裕資金であっても慎重にならざるを得ません。

 昨日の日経平均は弱いながらも200円近く上げました。これなら来週は・・・と期待できるかなと思っていたのですが、TOPIXを見るとほんの少ししか上がっていないので、日経平均の上げはどうも見せかけのような気がします。

 来週になれば外国人の売りも収まり、しばらく小康状態になるのかなと一応私も予想していたのですが、相場の雰囲気は弱い感じです。その上為替も若干円高気味。やはり急激な上昇の後は、急激な低下が避けられないのかなと思え、わずかながら利益の出ている投資信託の残りの処分時期で悩んでいます。


表紙に戻る 投資一般 週明け相場は弱気