相場の過熱感を意識?

週明け月曜の相場は弱気で始まりました(2013.6.3)
 
 6月に入って初めての月曜日。投資家の皆さんは相場がどうなるのか気になっていたのではないでしょうか?私も若干気にしています。週末に為替が100円台になっていたので、月曜は下がって始まるだろうなと思っていましたが、今(9時13分)見たら、TOPIXは15.66円安。

 日経平均はまだ算出されていないようですが、TOPIXとの倍率を考えると200円安ぐらいで始まっているのでしょうか?ここまではまあ予想できる展開です。(ヤフーの情報を見ています)

 問題はこの先、午前中どうなるのかということです。これまで予想していたように外国人投資家が5月の決算対策として大きく売り越したなら、6月の14日ぐらいまでは少し小康状態を保つか、反発するかなと思っているのですが、そうではなくて、単に相場が過熱したとか、もう目一杯上げて先はないと考える人が多くなれば、今日はさらにズルズルと下がりそうです。

 もともと実体経済はほとんど回復していないにもかかわらず、金融緩和によって円安になり、それによって輸出企業が息を吹き返し、利益が上がり、賃金が上がり、景気が徐々に回復していくというシナリオだったと思います。

 しかし、すでに円安の弊害が出始めていて、給料はそんな簡単に上がらないんだという意識がサラリーマンに浸透し、さらに輸出企業だってそんな簡単に利益を上げることはできないかもしれない、という疑心暗鬼も芽生え、投資家全体が懐疑的になっているように思います。

 だとするなら政治家がいくら口先で「今は乱気流だが、この先の見通しは明るい」みたいなことを軽い調子で言っても、「そんな言葉で俺の生活実態は向上しない!」と反論する人は多いと思います。

 すでに円安の影響で、様々な食料品の値段が上がり始めています。私は毎日のようにスーパーに行っていますので、最近サラダ油の価格が上がったなあと感じています。

 今後は小麦価格の上昇で、パンやうどん、パスタといった、私の好きな麺類の価格も上昇しそうです。今日の朝のテレビでは函館のイカ釣り漁船の苦境が報道されていました。燃料高騰で船が出せないと言うことです。

 こうなると収入は得られない。物価は上がるという最悪の状態です。これだったら円高でデフレの不況の方が良かった、と単純に考える人も増えてきそうです。

 もちろん、円高になればなったで、またあちこちに弊害が出るわけで、一概にどちらがよいと断定することも出来ないわけです。

 ということは、円高になっても円安になっても家計に影響が出ないような資産形成をしないといけないのかなとも思えます。しかしどうやればそんなうまい資産形成が出来るのか?私の知識ではまったく思いつきません。

 なんてことを書いている内に、相場はズルズルと下がっていますね。日経平均は9時34分現在で287円安。やはり相場は弱い、と判断している人が多いと言うことです。

 しかし投資のプロと言われる人たちは、だからこそリスクをとって、予てから狙っていた安くなった銘柄を買うのかなと思います。私のような庶民は、安くなると不安になって手放し、高くなると嬉しくなって買ってしまう、という絶対に損する行動パターンにはまっている気がしています。


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