関心は独立系投資信託へ

投資信託の販売手数料と信託報酬(2015.11.29) 

 来年度から本格的な年金生活に入るにあたって、今後の年金以外の収入や資産運用をどうしようかと考え、これから3月まではその準備期間だなと思っています。

 前回は投資信託を選ぶ際の、自分自身の選択基準を書きました。そもそも銀行や証券会社が次々と新しい投資信託を設定する理由の第一は、顧客に儲けさせることではなく、顧客が投資をしてくれることによって、売買手数料や信託報酬といった利益が得られるからだと思っています。

 つまり買ってもらえばそれだけで売買手数料が収入となるわけで、逆に言えば、これは株式投資を始めとする他の投資も同様ですが、買った瞬間に手数料分の損が発生するということになります。

 だとすればこういった売買手数料や信託報酬はなるべく低いにこしたことはありません。最近はこういった手数料に関する顧客の視線が厳しくなったせいか、手数料無料(ノーロードファンドと呼ばれているようです)を打ち出している投資信託も増えています。

 一方信託報酬は、運用等の手数料ですから、これは良心的に運用してくれるなら、利用者側としては払わないといけない費用だろうなと思います。

 しかし多額の信託報酬を要求して、運用成績は惨憺たるものであったら、これは投資をすればするほど信託報酬+価額の下落分の損失が発生するわけで、その意味ではこの信託報酬も安いに越したことはないなと思います。

 またこの信託報酬が、投資信託の管理運用に関する手数料だと考えたとき、その投資信託の運用にどの程度経費が必要なのかということを考えないといけないように思います。

 その意味では個々の銘柄を選別して売買するような積極的な投資信託と、インデックス型と呼ばれる投資信託や、複数の投資信託をまとめた形の投資信託では、必要な経費は後者のほうが少ないだろうなと思っています。

 といったようなことを考えつつ、「どの投資信託に投資をすればよいのか」と考えると、やはり独立系の投資信託に注目することになります。


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