積み立ては長期間を視野に

独立系投信の特徴と私の積み立て履歴(2015.12.1) 

 独立系投信という投資信託の特徴は以下の通りです。

・ 証券会社や銀行等の大手金融機関系列の投資信託運用会社が運用を行うのではなく、運用も販売もすべて自前で行っています

・ 投信を設定している会社の運用方針が明確

・ 購入手数料は無料で信託報酬も低い価格に設定されている

 というわけで、証券会社や銀行が投資信託運用会社を作って、運用と販売を別に行うシステムより単純な分、信託報酬も低く設定できるのではないかと推測しています。

 また特定の運用会社がいくつもの投信を設定するのではなく、会社全体で1本だけ(セゾンは2本)の運用を必死に行い、その運用方針をアピールし、運用成果で顧客を獲得するという方法をとっています。

 つまりその投資信託の運用成績が悪ければ資金は集まらず、運用会社そのものの存亡が問われるということで、このあたりに運用に対する責任感の違いが出るのではないかと思っています。

 まあそんなことをいろいろ考えたのと、投資信託は時間分散ができる長期投資だという「澤上篤人」さんの考え方に共感し、一時期「さわかみ投信」を積み立てていました。

 ところが時期が悪かったのか、買っても買っても基準価額が下落し、「いくらきれいごとを言ってもやっぱり駄目なんでは」とめげる状態が3〜4年間続きました。

 「投資したお金の一部が自然い消えていくのを見るのは辛いものです」。それでもめげずにというか半ば惰性で積み立てを継続。東日本大震災時には「もう日本はだめか」と思ったこともありますが、その後株価浮揚策が大好きな自民党政権となり、日経平均が急上昇。

 この間、さわかみ投信も順調に上昇を続けましたが、このころ運用担当者がお父さんの篤人さんから息子さんに変わったというニュースがあり、日経平均に比べてさわかみ投信の上昇率がいまいちに感じられる時期がありました。

 それでも日経平均が上昇したことにより、何とか利益を確保。3回にわたって売りを繰り返し、バンコク旅行数回分の利益を得ました。

 しかしやはり一度芽生えた不信感をぬぐえず、次に積み立てを始めたのが「セゾン投信」です。ちなみに「さわかみ投信」を今も継続して持っていれば、その利益は軽く100万を越していたのではないかと思えますので、さわかみ投信を頭から否定しているわけではありません。 


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