資産のピークは何歳が良いのか

若い時の投資とシニアの投資の違い(2015.12.9) 

 これからは投資に重点を置こうかと思って、先日少し多めに株に投資をしたのですが、それを見計らったように、連日の下げでいささかまいっています。

 だいたいが、「業績も良いし、指標は良好。単に人気がないだけで、株価が低迷している」と思われるような中小型株が私は好きなのですが、当然値動きも軽い銘柄です。

 ということは、全体が下がり始めると、指標なんか関係なしにあっという間に下がります。もともと値動きが軽くて人気がない銘柄ですから、その影響たるやすさまじい。

 しかし「ここで買えば数日後には多少の利益が・・・・」なんて考えている時に限って、私の全く預かり知らない領域で、経済的な動きがあり、それが瞬時に株価に反映されます。

 当たり前ですが、プロの投資家たちやセミプロと思えるようなアマチュア投資家たちは、朝の6時ぐらいからその日の経済指標や政治的な動き、世界の動向を調べ、「今日はどのような戦略で投資をするか」ということに考えを巡らしているのだと思います。

 一方で私のようないい加減な素人投資家は、なんとなくこの銘柄は上がりそうだから、とりあえず買っておくか、ぐらいの気持ちで投資をしています。

 そこには、「もし下がったら数年間待てばいいや」という甘えの気持ちもあります。実際私が初めて株を買ったのは、今から20数年前のころで、ちょうどバブルが弾けたころです。

 まだバブルの余韻は残っていましたし、銘柄によっては業績改善や様々な思惑で上昇するものもあります。しかし株式市場全体が下降トレンドでしたから、一部で儲けて大多数で損するということを繰り返し、泣く泣く損切りということを繰り返しています。

 ところがこれは以前も書きましたが、当時泣く泣く損切りをした銘柄の現在の株価を見てみると、アベノミクスの効果かもしれませんが、7割以上の銘柄は利益が出ています。

 つまり長期で持っていれば、20数年の間に一度ぐらい購入した時の株価を追い抜くときがやってくる確率が大きいということです。

 過去に購入した銘柄を調べてそれが分かったので、まあ多少下がってもいずれ回復するだろうと、少しだけ鷹揚に構えることができるようになりました。

 ただ当時と違っているのは私の年齢。40歳前後で株を買って20年もつのと、60歳を越して20年を持つのでは全然意味合いが違います。

 80歳を越してようやく元の株価に戻って売却しても、そのお金を有効活用できる体力が自分にはない可能性が大きいです。ということは投資は若いうちに経験したほうが良いということになるのですが、若い時は逆にすぐに利益を出したくなります。

 若い時は待てないので損する、年を取ると待てるけど、待った挙句に有効活用できないというジレンマがあります。


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