自分に万が一のことがあった場合(2012.2.20)
まだもう少しは持ちこたえるだろうと思っている私の人生ですが、妻を亡くした後の貯金等の整理、衣類、私物の整理は想像以上に大変でした。
貯金については、死亡届を出した瞬間から妻名義のすべての金融機関の口座が凍結されます。遺産相続等のトラブルに備えての処置かと思いますが、葬儀その他でお金が必要だと思っても亡くなった本人の口座のお金は使えないことになります。
妻の場合はともかく、一家の大黒柱が亡くなったときなどは大変です。そういったことも考えて、あらかじめ預貯金の一部は家族の名義にしておいた方がよいと思います。
また大量の衣類の中には明らかに高級品と分かるものや、生前よく利用していた思い出が蘇るものがあったりして、迂闊にゴミとして出すわけにもいきません。
私物につても同様です。形見のものなんてことを考えながら、その遺品にまつわるいろいろな情景を思い出したりして、これまた整理が出来ません。
結局三年後の今でも時間のあるときは整理していますが、それはまとめてどこかに片付けるという程度のもので、結局家の中のどこかに保管されることになります。
整理をしながら考えることですが、もし私が突然交通事故等で意志決定が出来ないような状態になったら、息子一人でどのような生活がおくれるんだろうかとつい取り越し苦労をしてしまいます。
普通は私ぐらいの年齢になれば、子供達は成人している場合が多いでしょうから、ある程度の整理は出来ると思いますが、我が家は息子がまだ高校生で、貯金の口座すらほとんど自分で管理していません。
それやこれやで、まあ私の衣類なんかは別段すべて焼却すればいいので問題ないのですが、万が一の場合の銀行の預金口座や保険の請求方法、請求先について、まとめておいた方がいいなと考えています。
特に資産の一覧表については、ある程度きちんと作って渡しておかないと、現政権下では、休眠口座として税金代わりに使われてしまう可能性もあるなと思えてきました。
そうやって考えていくと、いったいどんなことを伝えておけばいいのか、それをどのように保管、または教えておけばいいのか、結構悩ましい問題だなと思います。
当面必要なのは、万が一の場合に備えて
@ 加入している保険の一覧表(といっても医療保険と傷害保険ぐらいですが)と保険金請求方法
A 保有している貯蓄の貯蓄場所一覧表と金額(これもわずかですが)
B 共済年金、国民年金、遺族年金、自主年金等の請求手続
C 私に治療等が必要になった場合の医療保険の保険金額の請求方法
D 我が家の登記の書き換え
E 万が一の場合の葬儀方法に関する私の希望
F クレジットカードの解約
G 公共料金の請求先名義書換
H ネット関係の加盟団体からの脱退
I 税金等の支払いや住民票関係の変更
等々10分ほど考えただけで、ズラズラっと思い浮かび、しかもそれぞれの手続がかなり面倒です。これから時間をかけて少しずつ教えていかなくてはいけないなと思っていますが、だいたいがその場にならないと話が出来ないことも多いので、なかなか面倒です
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