旅は自らのテリトリーを広げること

旅行と移住の価値観の違い(2015.6.23)

 明日が帰国日で、遊べるのは今日まで。だからといって観光地に出かけようというような気はあまりなく、相変わらず市街をウロウロしています。

 今日の午後は、日本ではまだ封切られていない「ジュラシック・ワールド」を見てきました。英語版で字幕はタイ語です。しかし物語の筋書きは単純ですからあまり気になりません。

 しかし映画の撮影の、どこからどこまでが本物の景色なのかということがまったく分からず、つくづく映像技術が凄いなと感じます。特に巨大な恐竜が、あたかもそこに存在しているかのようなシーンは迫力があります。

 というわけで、映画館で2時間ちょっと過ごし、夕方ホテルに一旦戻りちょっと昼寝。先ほどシャワーを浴びて、この後夕食と最後の夜遊びに出発です。

 以前も書いたと思いますが、人間も動物の一種なので、新しい見知らぬ場所に来ると、居心地の良い場所を求めて、少しずつテリトリーを拡げていくような気がしています。

 人間の場合、先ずホテル周辺、乗り物の駅周辺、さらにあちこち動き回ることによって、最初は点だったテリトリーが線になり、やがて面になるという感じです。

 人間関係も、最初はホテルの人との挨拶ぐらいだったのが、行きつけの店が出来たりして、そこの従業員さんと顔見知りになって、徐々に希薄ですがコミュニヶーションの領域が増えていきます。

 さらに私はバンコクに来た当時は、食事は和食レストランや居酒屋しか行きませんでしたが、それがラーメンや中国料理、洋食、タイ料理と料理のジャンルが拡大

 また食べる場所も、一流ホテルのレストランから市街のレストラン、フードコート、巷の食堂と呼ばれるような庶民的な店に少しずつ拡大しています。

 そういった様々な条件が絡み合って、動ける範囲も徐々に拡大。そして新たな場所に行き、さらにテリトリーを拡げ、新たな体験をするという繰り返し。

 この拡大意識は、もうこれ以上見るべき場所はない、体験すべきことはない、というふうに感じるまで続くでしょうから、気に入った場所が見つかると、ある意味一生のおつきあいになるなと感じています。

 しかしだからといって、バンコクへの移住はどうか?ということになると、やはり話が違うなと思うようになってきました。今は、いずれ帰国しなければならないという制約があるからこそ、滞在中はいろいろなことをやってみたい、という気持ちになるのだと思っています。

 毎日がバンコク滞在ということになると、私の場合は体力が続く限り、きっとまた新たなテリトリーを求めて旅に出てしまうんだろうなという気がします。

 結論があるようなないような話ですが、旅行と移住は考え方がちょっと違うなと言うことに遅まきながら気がつきつつあります。


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