議長は強く一括を!

緊張感のない政治家が多すぎる(2016.3.20)

 海外にいても、ネットにつなげる環境があれば瞬時に日本の最新情報が手に入ります。便利だなと思う反面、私が書いているこういったブログも、世界のどこでも基本的には読めるわけです。

 それはそれとして、ハワイにいても日本の政治の動きは気になります。そんな中、松嶋元法務大臣というかたが、委員会中にあくび、読書、携帯と、やり放題だった様子が取り上げられていました。

 まあそこらへんにいるちょっと頭の良い普通のおばさんが、たまたま国会議員になってしまったために、こういったことが起きるのかなと思いますが、ついに謝罪コメントまで出したようです。

 しかし感覚的には、謝罪で済むのかな、と思えます。またもしそれで自民党が済ませるなら、党としての規範はないに等しい、と庶民は判断するのではないでしょうか。

 話変わって、私は指導困難校と呼ばれる高校に勤めた経験がありますが、50分の授業で、まともに授業内容を説明できるのは20〜30分だったかもしれません。

 チャイムとともに教室に向かいますが、廊下に多数の生徒がいるので、その生徒たちを他の先生方と協力して教室に入れます。

 次に出席を取るわけですが、自分の席に座らせるのに一苦労。それと同時に一部の生徒が「先生、保健室行きます」とか、「先生、前回のプリントなくしました」と話しかけてきたリ、生徒同士で「ねえ、昨日のテレビでさあ」という勝手なな話が始まります。

 それらをなだめたり、ちょっと怒ったり、説得したり、まあ様々な方法でなんとか授業体勢に持っていくわけですが、ふと見ると机の上に筆記用具やノートはおろか、教科書すら出ていない生徒が多数。

 それらを注意しながら、なんとか授業を行うわけですが、その間にも突然椅子から立ち上がって、勝手に友達のところに歩み寄ったり、教室の端と端で私語が始まったりと、まあともかく大変です。

 本当にどうしようもないと思われる生徒もいましたが、生徒指導上特別な問題がない限り、退学と言う強制指導をするわけにもいきません。しかし、たいていは3年間登校を続けることができず、自主的に退学と言う形になることが多かったです。

 というわけで話が急に変わりましたが、要するに国の委員会の開催中に読書、携帯、(あくびはしょうがないかもしれませんが)というのは、大人社会では困難校と変わりないなという感想を持ったということです。

 たぶん実際にはこの方だけではなく、多数の議員が居眠り、携帯、資料を熟読しない等を繰り返しているのではと思えます。しかし仮にも国会ですから、そんな議員がいたら、議長さんが先生の代わりに是非一喝してもらいたいなと思います。

 それがだめなら、以前から言っているように民放が国会の委員会中継をして、事細かに議員の様子を放映すべきだと思います。場合によっては司会とコメンテーターを入れて、「今の発言はどうなんでしょうか?」「いやあ、この方はどこどこ県出身で、こういった基礎票がありますから、こんな発言になるのでは」とか、「おや、あそこで居眠りしている議員さんがいますね」なんてやり取りがあったら面白いと思うのですが。(それでもやはり視聴率はとれないのかもしれませんが)


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