1人暮らしの精神的重圧

1人暮らしで体調悪化を感じるとき(2016.5.17)

 バンコク旅行から9日の月曜に帰って来て、翌日から、緊張感が薄れたのか、滞在中に感じていた夏風邪が悪化。と言っても鼻水が出て、軽い咳が出る程度です。

 ただ鼻が詰まって不快なので、バンコクで行っていた昼寝をしたりしましたが、どうも国内の風邪とは遺伝子が違うのか、免疫系の動きが悪いようで、一気に軽快というわけでもなく、ずるずると風邪の諸症状が続いていました。

 先週末にはすでに鼻水の症状はなく、咳もほとんどでなくなっていましたが、夜は寝汗をかき、昼は胃の荒れに悩まされ食欲不振が続いていました。

 食べ物を見ただけでなんとなく胃のあたりが重くなる、気持ち悪くなる、という症状は久しぶりです。風邪が胃にきたという典型的な症状ですね。

 すぐ近くにある薬局で太田漢方胃腸薬なんぞを買ってきて飲んでいましたが、普段なら数回飲めばあっという間に良くなるのに、今回は2日間飲み続けました。

 幸か不幸か、こういう事態になっても、今年は非常勤講師という仕事からも撤退して外部への迷惑は生じないので、私が自宅のベッドで例えうんうんうなっていても、職場に迷惑をかけることはないなと、精神的にはちょっと気楽でした。

 とはいうものの、息子がいるからいいようなものの、深夜に寝汗を書いて一人で着替えている時とか、もしこのまま症状が治まらず、食事もできない状態が長引いたらどうなるんだろうとまじめに考えると一人暮らしの恐ろしさ、孤独さというのを改めて感じます。

 幸いにして、今日の昼ぐらいから、がぜん胃腸の調子が復調してきた感覚があり、夜は通常通りの食事に復帰。久しぶりにビールをちょっとだけ多く飲み、少しだけ良い気分になってこれを書いています。

 結局復調するまで1週間以上かかり、最初にこの風邪に感染したと思われる時期まで含めるとおよそ2週間が経過しているように思います。

 今回は「しつこい異国の夏風邪」ということで済んだように思えますが、これがインフルエンザや肺炎と言った症状まで伴ってくると、一人暮らし高齢者の孤独感は相当大きなものになるだろうなと思っています。

 以前も書きましたが、身寄りのない一人暮らしで体調が悪化したら、どうすればいいのか?食べられない、医者に自力で行けない、救急車を呼ぶのも恥ずかしい、若しくはプライドが許さないなんてことを感じる人もいると思います。

 救急車を呼んだとして、玄関のカギは誰が開けるのか?ほぼ寝たきりになってしまったら、玄関まで行くのも不可能、なんて考えると、「このまま朽ち果てるのか」という恐ろしい想像をしながら病気と闘うという事になりそうです。

 息子が独立して一人暮らしに直面するようなら、なるべく早い時期に対策を考えておかないといけないなと思うようになっています。

表紙に戻る 老後の健康(2) 退職で体力低下